鹿島新監督にセレーゾ氏 8年ぶり復帰決定的

[ 2012年12月16日 06:00 ]

8年ぶりの監督復帰が決定的となったトニーニョ・セレーゾ氏

 鹿島の来季監督にトニーニョ・セレーゾ氏(57)が就任することが15日、決定的となった。家族の問題によるジョルジーニョ監督(48)の今季限りでの退任を受け、クラブは後任候補の人選を進めていたが、この日までに一本化。既に条件面の交渉は大筋合意に達しており、細部の詰めの段階に入っている。セレーゾ氏は00~05年に鹿島を指揮しており、就任が決まれば、8年ぶりの復帰となる。鹿島は天皇杯4回戦で磐田を3―1で破り8強に進んだ。

 今季リーグ11位に低迷したチームの再建は、セレーゾ氏に託されることになった。クラブはジョルジーニョ監督の今季限りの退任を受け11月末から後任候補の人選を開始。当初はロンドン五輪代表監督の関塚隆氏らも候補に挙がっていたが、ブラジル人路線を継続する方針を固め、4人に絞って調査を進めていた。

 15日の天皇杯4回戦磐田戦後に、鈴木満常務取締役強化部長は後任候補をセレーゾ氏に一本化したことを明言。既に交渉も進めており「若い選手を鍛えられること、鹿島のサッカーをよく知っていることなどが判断材料になった。年俸や誰(どのコーチ)を連れてくるという部分は問題ない。あとは強化方針などの細かい話」と説明した。

 セレーゾ氏は00~05年に鹿島を指揮。第1次政権では小笠原、中田、本山ら“79年組”を主力に育て、00、01年のリーグ連覇など5個の国内主要タイトルを獲得した。現在のチームには2年目の柴崎、昌子ら有望若手がおり、来季はU―19日本代表DF植田(熊本・大津高)も加入。チーム状況は00年と似ており、適任と判断された。

 鹿島フロントは、監督を「学者肌」と「選手肌」の2タイプに大きく分類。5年程度の周期で交互に起用することを意識している。07~11年には選手経験のないオリヴェイラ氏が監督を務め、今季は94年W杯優勝など現役時代に輝かしい実績を収めたジョルジーニョ監督が指揮。セレーゾ氏はブラジル代表でジーコ氏らとともに黄金のカルテットを形成しており「選手肌」継続という点でもクラブ方針と合致する。

 セレーゾ氏は過去にJリーグ監督経験があるにもかかわらず、Jリーグ側からはS級ライセンスに相当する資格の保有を証明する資料の提出を求められており、正式決定までは時間を要する見通し。年内の仮契約締結を目指して交渉を進めていくことになる。

 ◆トニーニョ・セレーゾ 本名アントニオ・カルロス・セレーゾ。1955年4月21日生まれ、ブラジル出身の57歳。現役時代はローマやサンプドリアなどで活躍。ブラジル代表で78、82年と2度W杯出場。99年にアトレチコ・ミネイロで監督のキャリアをスタート。鹿島監督を退任後はサウジアラビアのアルヒラルなど複数の中東クラブを指揮。今季はヴィトーリアの監督を務めた。息子レアンドロはモデルで性転換手術を受けたことで有名。1メートル83、78キロ。

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