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松波監督、負けたら解任…G大阪、長谷川氏と直接交渉も

[ 2012年12月15日 06:00 ]

天皇杯の結果次第で解任される方向であることが分かったG大阪・松波監督

天皇杯4回戦 G大阪―町田

(12月15日 万博)
 サッカー天皇杯4回戦は15日、各地で8試合がある。来季J2降格が決まっているG大阪は、万博でJ2町田ゼルビアと対戦。“格下”相手に不覚を取れば、続投の可能性も残されていた松波正信監督(38)が解任される方向であることが14日、判明。“ミスターガンバ”が、自らの進退とチームのベスト8をかけて背水の陣に臨む。

 絶対に負けられない戦いに敗れた瞬間、「松波ガンバ」が終えんの時を迎える。今季最後の大会となる天皇杯16強の対戦相手は、来季のJFL降格が決まっている町田だ。戦力差は歴然としているだけに、梶居強化本部長は「負けた場合のことは考えたくないが、相手が相手だし、万一そうなった場合は当然、去就に大きく作用する。自分の思いは別にして、間違いなく結論を出さないといけない」と今季終戦イコール解任の意向を示した。

 一方で、松波監督を含め4人に絞られていた来季監督候補の1人として梶居本部長が前清水監督の長谷川健太氏(47)と13日に直接交渉をしていたことがこの日、判明。ただ、同本部長は「進展はしたが、まだ決まっていない」と合意には至っていないことを明かし、順当に勝利を挙げた場合には「続投も選択肢の1つ」として残ることも認めた。

 チームはこの日、大阪府吹田市内でシュート練習など約1時間、軽めのメニューで最終調整。進退がかかる大一番に、指揮官は「すでに負けたJ1チームがあるよう非常に難しい大会。だからこそ、勝ち切る力を見せたい。絶対に取らないといけない大会」と並々ならぬ決意をのぞかせた。

 大黒柱の日本代表MF遠藤も「松波さんと一緒に、最後のタイトルを取りたい。とにかく天皇杯に集中するだけ」と必勝を宣言。名門のプライドにかけて、屈辱にまみれた1年の“ラスト1冠”だけは絶対に譲れない。

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2012年12月15日のニュース