“お騒がせ”エメルソン 決勝進出に名曲「マイ・ウェイ」会見

[ 2012年12月13日 06:00 ]

<コリンチャンス・アルアハリ>後半3分、ドリブルからシュートを放つコリンチャンス・エメルソン

トヨタ・クラブW杯準決勝 コリンチャンス1―0アルアハリ

(12月12日 豊田)
 00年第1回大会(当時は世界クラブ選手権)以来の優勝を狙う南米代表コリンチャンス(ブラジル)が準決勝でアフリカ代表アルアハリ(エジプト)を1―0で下し決勝に進んだ。前半30分、FWパオロ・ゲレロ(28)が決勝点を挙げ、浦和などに在籍したMFエメルソン(34)、元鹿島のDFファビオ・サントス(27)、MFダニーロ(33)も攻守に貢献した。5位決定戦でJ1王者の広島はFW佐藤寿人(30)の2得点などでアジア代表の蔚山(韓国)に3―2で勝った。

 かつての“お騒がせ男”がまたも会見場を騒然とさせた。当時J2の札幌と川崎Fに所属し、01~05年に浦和で活躍し、03年にはJ1のMVPにも輝いたエメルソンが試合後、前日同様に音楽プレーヤーを抱え、大音量を響かせながら登場。曲は前日の陽気なサンバから一転、この日はエルビス・プレスリーの名曲バラード「マイ・ウェイ」を流しながら取材に応じ「目標にしていた決勝への切符を手にできたのは満足。次はもっと良くなると思う」と1―0の辛勝にも笑顔を見せた。

 7年ぶりの日本のピッチで、Jリーグ時代とはひと味違う輝きを放った。34歳になっても爆発的なスピードは健在。前半19分には左サイドをワンツーで崩してクロスを上げ、後半3分には右サイドをドリブルで約50メートル突破してシュートを放った。一方で変わったのは守備での献身的な姿。「守備は苦手だが、チームのためにやらないといけない」と、押し込まれた後半17分には最終ラインまで下がってボールを奪った。「日本では26歳だったが今は34歳。成熟したし成長したと思う」。ソックスを足首まで下げ、守備でサボるかつての姿はそこにはなかった。

 ブラジルの名門を初の南米王者に導いたのは元Jリーガーたちだ。エメルソンだけでなく、07~09年に鹿島でプレーしたダニーロ、06年に鹿島にレンタル移籍したファビオ・サントスもスタメン出場。規律を重んじるチッチ監督の下で日本での経験が生かされている。

 チェルシー―モンテレイの勝者と対戦する決勝に向けてエメルソンは「チェルシーの方がサポーターのためにも大会のためにもいい」と欧州王者との対戦を希望。この日は2万人以上のサポーターが駆けつけた。その熱狂的な後押しを受けて、00年の第1回大会以来の世界一を狙う。

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