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広島ベスト4進出ならず 好機を多く演出もゴール遠く

[ 2012年12月9日 21:25 ]

前半32分、同点ゴールを決める広島FW佐藤(11)

トヨタ・クラブW杯 広島1―2アルアハリ

(12月9日 豊田)
 クラブ世界一を争うトヨタ・クラブW杯は9日、豊田・豊田スタジアムで準々決勝の2試合が行われ、Jリーグ王者広島とアフリカ王者アルアハリ(エジプト)の対戦は、2―1でアルアハリが勝利した。広島は前半に先制を許すも、エースFW佐藤のゴールでいったんは追いつく。しかし、後半に勝ち越されると、多くの好機を作りながらも得点を奪うことができずに、逃げ切られた。アルアハリは、12日の準決勝で南米王者コリンチャンス(ブラジル)と対戦する。

 広島のスタメンは6日のオークランド戦(オセアニア)と同じで、FW佐藤寿人、MF森崎浩司、DF水本裕貴らがメンバーに入った。

 試合開始序盤、スルーパスに裏を抜けたFWナギゲドと、飛び出したGK西川が激しく衝突。西川の顔面にナギゲドの膝が入り、西川は負傷のためGK増田と交代。広島は開始8分で、リーグ優勝を支えた守護神を失うことになる。

 アルアハリは短いパス回しと、裏を狙った攻撃で徐々に主導権を握る。同15分右サイドを突破したDFファティの折り返しに、MFハムディが左足で決めて、アルアハリが先制。

 1点を追いかける広島は、同25分MF青山のFKを相手GKが弾いたところに、DF森脇がGKと1対1となるが、シュートをセーブされる。積極的に攻撃をしかける広島は、同32分CKからいったんはクリアされるも、MFミキッチが頭でつなぐと、佐藤が右足でGKの足下を抜くゴールを決めて追いつく。

 広島はその後も積極的に攻撃をしかけるが、得点にはいたらず、前半は1―1で終了。

 後半開始からも広島は前半の良い流れを継続するが、同12分浮き球のパスに、DF千葉との競り合いに勝ったFWアブトレイカがGK増田との1対1を冷静にゴール左隅に決めて、アルアハリが勝ち越す。

 再びリードされた広島は、左サイドを中心にサイドから佐藤にボールを供給していくが、なかなか得点を奪えない。同35分、高萩のスルーパスに裏を抜けた佐藤がGKと1対1となる絶好機をむかえるが、左足で放ったシュートはゴール右に外れる。同39分には、右クロスからゴール左の佐藤が放ったシュートはGKに弾かれる。

 その後もサイドからの攻撃を中心に好機を作り出したが、得点を奪うことができずに敗れた。

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