権田 欧州へ“移籍テスト”売り込み行脚だ

[ 2012年12月8日 06:00 ]

ドイツ、イタリアで練習参加を予定しているFC東京・権田が笑顔で成田空港から出発する

 FC東京の日本代表GK権田修一(23)が7日、ドイツ1部シュツットガルト、セリエBベローナの練習に参加するため、成田発の航空機で渡独した。関係者によると、来夏移籍に向けてのトライアウトも兼ねているという。今夏のロンドン五輪ではU―23日本代表の守護神として44年ぶりの4強入りに貢献した23歳がさらなる成長へ“売り込み行脚”に旅立った。

 権田が欧州2クラブの練習参加で海外挑戦への第一歩を踏み出す。この日、ドイツに出発した日本代表GKは岡崎、酒井高が所属するシュツットガルトのホーム・シャルケ戦(8日)を観戦。その後、チームの練習に合流する。14日にはイタリアに移動し、ベローナの練習に参加。今月下旬に帰国する予定で約3週間の欧州行脚となる。

 「楽しみ。海外がどのくらいのレベルなのか。一つ一つ集中して、(自分の)何が通用するのか見えてくることもあると思う」と権田。関係者によると、今回の2クラブの練習参加は来夏の移籍に向けたテストも兼ねており、認められれば今冬の移籍の可能性もゼロではないという。「練習に参加するからには100%でやりたい。全力でやるだけ」と力を込めた。

 ドイツ、イタリアでは言葉の壁が待ち受けるが、「シュツットガルトには岡崎さん、(酒井)高徳がいるが、2人に頼らず積極的にコミュニケーションを取りたい。イタリア語は、日本代表(の練習)で使っているので、サッカー用語なら問題ない」と臆せず飛び込んでいく覚悟だ。

 シュツットガルトは今季U―23ドイツ代表GKワイズを放出し、その後釜候補として権田に期待。古豪ベローナはかつて中田英寿氏とともにペルージャでプレーしたソリアーノ強化部長の存在もあって日本人GKに目を付けた。権田はもともと海外志向が強く、09年には自費でイタリアに渡りイタリア代表GKブッフォンを育てたフルゴーニ氏に指導を受けた経験もある。

 飛躍のチャンスを前に自身の公式ブログで「勝利のためには自分自身のレベルアップが絶対に必要なことに気付かされ、またオリンピックを経験して世界をもっと知りたくなりました」とつづった。未来の日本の守護神の挑戦が始まる。

 ▽シュツットガルト 1893年創設。06~07年など5度のリーグ優勝、3度のドイツ杯制覇を誇る強豪。岡崎は11年、酒井高は今年から所属。過去には元ブラジル代表で磐田でも活躍したMFドゥンガもプレーした。ホームスタジアムはメルセデス・ベンツ・アレナ(6万441人収容)。

 ▽ベローナ 1903年創設。主なタイトルは84~85年に混戦を制したセリエA優勝のみ。ホームスタジアムはマルカントニオ・ベンテゴディ(4万2160人収容)。01~02年を最後にセリエAから降格して近年は2、3部に所属。昨季はセリエB4位でプレーオフで敗れ昇格を逃した。

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