×

広島 アマ相手に苦戦も…青山“無回転弾”で何とか世界1勝

[ 2012年12月7日 06:00 ]

<広島・オークランド>1回戦を突破、サポーターの祝福に応える青山

トヨタ・クラブW杯1回戦 広島1―0オークランド

(12月6日 横浜国際)
 クラブ世界一を決める大会が開幕し、Jリーグ王者の広島はオセアニア代表のオークランドに1―0で勝利した。プロ契約選手がほとんどいないアマチュア軍団に苦しみながら、後半21分にMF青山敏弘(26)が約30メートルのシュートを沈め決勝点。薄氷の白星となった。中2日で迎える9日の準々決勝では、豊田スタジアムでアフリカ代表のアルアハリと対戦する。
【試合結果 クラブW杯日程】

 記念すべき世界1勝。しかし、広島の選手は心の底からは喜べなかった。プロ契約選手がおらず、アマチュアクラブであるオークランドとの一戦。試合開始から圧倒的に攻め込み、シュート数では16対7と圧倒したが、終わってみれば1―0の辛勝。佐藤は「(クラブW杯は)いつもとは違った感覚があった」と顔をしかめた。

 9月には天皇杯初戦で、オークランドと同じくアマチュアのFC今治に敗れた。反省を生かして臨んだものの、ほとんどの選手を自陣ゴール前に置く相手に攻めあぐねた。敗退の危機を救ったのは、後半21分に右足で約30メートルの無回転シュートを突き刺した青山だった。「昔、本田圭佑(CSKAモスクワ)に無回転を教えてもらった」。かつてU-23日本代表でともに戦ったレフティー直伝の一撃。これが貴重な決勝点となった。

 薄氷の勝利で準々決勝に駒を進め、中2日でアルアハリ戦を迎えることになった。厳しい日程ながらも「いいコンディションで、次も自信を持って臨みたい」と青山。Jリーグ王者として、簡単に負けるわけにはいかない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月7日のニュース