個人名挙げたのはカズと榊だけ ゴン、引退会見で指名した“後継者”

[ 2012年12月5日 17:57 ]

引退会見で、上を見つめて考え込む中山

 4日に今季限りでの引退を表明した札幌の元日本代表FW中山雅史(45)。会見で印象に残っているシーンを問われると、親子ほど年の離れたFW榊翔太(19)のゴールを挙げた。

 ゴンから予想しない答えが返ってきた。「サッカー人生で印象に残っているシーンは?」という質問だった。日本人初得点を挙げた98年のフランスW杯、J1を制した磐田時代でもない。19歳のルーキー榊のプレーだった。

 「(今季)最終戦(12月1日の新潟戦)の前の日のミニゲームで打った榊のシュートかな。あの感覚がほしいな」

 その口調は真剣そのもの。この会見で個人名を口にした選手は、盟友のカズと榊だけ。それだけ期待の高さをうかがわせた。さらに札幌の若手全員に向けて「期待している。札幌の若手は能力が高い。ただそれを伸ばせるかは本人次第。日々、成長して札幌を日本を支えてほしい」と言った。

 突然、個人名を挙げられた榊は大興奮。そして自らを奮い立たせるように言った。「うれしいです。やばいです。ゴンさんは目標とする憧れの選手。もっともっと活躍して恥じないプレーをしたい」。今季は新人ながらリーグ戦で12試合2得点、ナビスコ杯では5試合で3得点と結果を残した。さらに11月24日の横浜戦では、わずか3分間ながら同じピッチでのプレーも経験。「ゴンさんに“お前が点を取ってこい”といつも言ってくれていたことがうれしかった」と振り返った。

 中山の代名詞である背番号9の後継者の筆頭候補に躍り出た。「シュートのアドバイスだったり、動き出しも教えてもらったりした。自分はゴンさんのように声で引っ張れないのでプレーで引っ張りたい」。タイプは違えど、ゴールへの欲求、目指すところは同じ。榊がゴンの魂を受け継ぎ、ゴールを量産する。

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