４年９カ月ぶりゴンゴールを！中山「あと３０秒あれば３点取れた」

練習で必死にボールを追う札幌・中山

　Ｊ１札幌のＦＷ中山雅史（４５）が１２月１日、新潟との今季最終戦（東北電ス）でゴンゴールを誓った。２４日、横浜とのホーム最終戦で４５歳２カ月１日のＪ１最年長出場記録を更新したばかり。一夜明けた２５日は札幌・宮の沢で練習を行った。途中、右膝を痛め、ヒヤリとするシーンもあったが、大事には至らずその闘争心は増すばかりだ。

　Ｊ１最年長出場記録の更新から一夜明けても、中山の闘争心は増すばかりだった。練習では若手に負けじと激しい当たりを見せた。ミニゲームでは相手と接触し、右膝を痛めたが、大事には至らなかった。

　１０年１１月に両膝を手術し、苦難のリハビリからようやく復帰したばかり。「膝がガクッときた。（普段から）屈伸ができないからね。キャンプ中もあったが、そうならないように対応したい」と、周囲の心配を冷静に制すと、あとはゆっくりと汗を拭った。

　残すは今季最終戦のみ。「あと１試合ある。今シーズン最後の試合に全ての力を注ぎたい」と力を込めた。２４日のホーム最終戦では後半４５分から出場し、Ｊ１最年長出場記録を更新。公式戦出場は１０年９月５日の天皇杯２回戦グルージャ盛岡戦以来８１１日ぶり。Ｊ１リーグ出場は磐田時代の０９年１１月２８日、広島戦以来１０９２日ぶりのことだった。

　「久しぶりだったし、試合っていいな。短い時間だったけど（出場は）すごく良かったよ。ホッとした」と感慨深げだ。だが不屈のストライカーはこれで満足しない。ゴールへの執着も失ってない。「シュートしたかったよ。（出場時間が）あと３０秒あれば、３点は取れたね。もっと絡んでいければ良かった」とゴン節もさく裂だ。磐田時代の０８年３月１５日Ｇ大阪戦以来となるゴンゴールでフィナーレを飾るつもりだ。