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町田“異例人事”秋田新監督を2カ月前倒し就任へ!

[ 2012年11月26日 06:00 ]

町田の監督に就任する東京Vでコーチを務める元日本代表DF秋田豊氏

 来季JFLへの降格が決まっているJ2町田が、“異例”の監督人事を行うことが分かった。関係者によると、来季の監督に就任することが決定した元日本代表DF秋田豊氏(42)が、近日中にも現職であるJ2東京Vのコーチを辞任。2カ月前倒しで12月から町田の指揮官に就任し、12月15日の天皇杯4回戦・G大阪戦(万博)で初陣を飾る見通しとなった。

 町田が来季を待たずして秋田体制を発動させる。今季チームを率いたアルディレス監督はJFL降格の責任を取って既に退任。現在は下部組織を統括していた楠瀬氏が暫定でチームを率いている。だが、関係者によると、来季監督に就任する秋田氏が近日中にも東京Vとの契約を解除。12月から前倒しで就任することが決定したという。

 J2はリーグ戦の全日程が終了。クラブがリーグ戦終了後に監督を交代する場合、J2に限らず、新シーズンを待つのが通常だ。今回は異例なケースとなるが、町田は天皇杯で2、3回戦を突破。12月15日に行われる4回戦に駒を進めており、異例の人事は町田の天皇杯に懸ける思いと、秋田氏の新天地に懸ける強い意気込みが表れた形だ。

 対戦相手は日本代表の遠藤、今野らを擁するG大阪。JFLからの再出発を期す町田にとって絶好のテストの場となる。G大阪は残留争いに巻き込まれており、12月1日のJ1最終節の結果いかんではモチベーションも変わってくるだけに、町田にとって大きなチャンスが生まれる可能性もある。

 秋田氏は10年に途中解任された加藤久氏の後任として京都で監督デビュー。チームの指揮を執るのはそれ以来となる。熱血漢で知られ、今季初めにコーチに就任した東京Vでも秋田塾を開講。若手らの居残り練習を行ったほか、時には日テレのなでしこジャパンDF岩清水の練習相手にもなった。町田は25日、J1横浜と練習試合を行い、2―3で敗れたものの、前半は2―0で相手を圧倒。順調な調整を見せており、これに秋田氏の熱血指導が加われば、4回戦突破も夢ではない。

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2012年11月26日のニュース