メッシ２発！バルサ　敵地で快勝、欧州ＣＬ決勝Ｔ進出決定

スパルタク・モスクワ戦で２得点したバルセロナのメッシ（左）

欧州ＣＬグループＧ バルセロナ３－０スパルタク・モスクワ

（11月20日）
　欧州ＣＬ１次リーグ第５節、Ｇ組のバルセロナが２０日、敵地でスパルタク・モスクワに３―０で快勝し、勝ち点を１２に伸ばして１位で１次リーグ突破を決めた。エースのＦＷリオネル・メッシ（２５）が２ゴールを挙げるなど全得点に絡む大活躍。大会通算得点数を５６に伸ばして歴代２位タイに浮上した。Ｅ組でトップのシャフタル・ドネツク、Ｆ組のバイエルン・ミュンヘンとバレンシアも２位以内を決め、決勝トーナメントに進んだ。
【欧州ＣＬ動画 G組順位表】

　気温１度まで冷え込んだモスクワで、メッシは燃えていた。「セルティック戦の二の舞いはごめんだった。はじめから全力でいくべきと分かっていた」。１―２で初黒星を喫した前節の反省から猛攻を仕掛けて、前半だけで３得点に絡むワンマンショー。まずは前半１６分、ゴール前中央で相手選手７人を引きつけて、フリーになったダニエウ・アウベスの先制点を呼んだ。２７分にはこぼれ球を利き足と逆の右足で蹴り込み、３９分にはペドロのスルーパスから相手ＧＫをかわして、無人のゴールに左足で流し込んだ。

　わずか２５歳にして“頂点”が見えてきた。得点ランク１位に並ぶ今季５得点で、大会通算５６得点。歴代２位の元オランダ代表ＦＷファンニステルローイに並んだ。歴代トップの元スペイン代表ＦＷラウルまで１５得点。「重要なのはチームが勝つこと」と個人記録には興味を示さなかったが、昨季まで史上初の４季連続得点王になったペースなら、来季にも最多記録を塗り替える可能性は高い。また１２年の年間通算得点を８０に伸ばし、元西ドイツ代表ＦＷミュラーが７２年に残した最多記録８５の更新も見えてきた。

　「すべてがパーフェクトだった」とメッシも納得する快勝で前節の敗戦ショックを払しょくし、６季連続の１次リーグ１位突破が決定。エースが記録を塗り替えるゴールを重ねれば、バルセロナは２季ぶりの頂点に近づく。