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長谷部不遇乗り越え457日ぶり弾!今季1号だ

[ 2012年11月20日 06:00 ]

ホッフェンハイム戦の前半、先制ゴールを決めガッツポーズで喜ぶボルフスブルクの長谷部

ブンデスリーガ ボルフスブルク3-1ホッフェンハイム

(11月18日)
 ボルフスブルクの日本代表MF長谷部誠(28)が今季初得点を挙げた。18日の敵地ホッフェンハイム戦で右MFとして4試合連続スタメン出場。前半7分にヘディングで先制点を奪った。14日のW杯アジア最終予選オマーン戦から中3日でも精力的に動き、フル出場。3―1の勝利に貢献し、チーム今季初の連勝を呼び込んだ。

 同僚に祝福されても、喜びは控えめ。ひたすら照れ笑いを浮かべた。「いわゆる“ごっつぁんゴール”です。決めないと恥ずかしいから」。昨年8月19日のボルシアMG戦以来457日ぶりのゴールに、長谷部はホッとした表情を見せた。

 前半7分だ。左サイドのFWオリッチが上げたクロスは、ゴール前のFWドストが合わし切れずファーサイドへ流れた。フリーの状態で走り込んできた長谷部は冷静に、頭で押し込んだ。「逆サイドのところで自分がしっかり詰める、ということを前の試合(11日、レバークーゼン戦)から意識していた。走ることによって得点は取れる」。ケストナー監督からは守備を求められ、最近は攻撃姿勢が消極的になっていたことを反省。「攻撃も守備も上げていかないといけない」という意識改革が今季初ゴールという結果に結びついた。

 14日に行われた日本代表のオマーン戦から中3日。気温35度を超える猛暑の中東から帰ってきたばかりだが「暑いところから戻ってきてゲームをやるほうが楽。こっち(心臓)にかかる負担も楽。オマーン戦の方が全然きつかった」と平然と言い放った。

 本職のボランチでなく、右MFでの出場。それでも与えられたポジションで全力を尽くす姿勢は変わらない。「今をしっかりやらなきゃいけない。あのポジションで出るのであれば年間、最低5点くらいは取らなきゃな、というのはある」

 開幕から公式戦9試合連続ベンチ外だった悔しさを晴らすためにも、結果にはこだわりたい。それが成長への近道だと痛感している。 

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2012年11月20日のニュース