清武　千金先制弾！Ａマッチ１２戦目、代表初ゴール

＜オマーン・日本＞前半２０分、先制ゴールを決め、本田（右）に祝福される清武

Ｗ杯アジア最終予選Ｂ組 日本２―１オマーン

（11月14日 マスカット）
　完全アウェーのピッチで待ちに待った瞬間が訪れた。０－０の前半２０分、左サイドから長友がクロスを上げると、ＤＦのクリアが小さくなる。このボールに反応したのが日本代表ＭＦ清武弘嗣だ。「（長友）佑都君が上げてくると思ったし流し込むだけだった」。冷静に左足から放たれた一撃がゴールネットを揺さぶる。１２日に２３歳の誕生日を迎えたばかりの男が、国際Ａマッチ１２試合目で待望の代表初ゴールを突き刺した。

　欧州組の先頭を切って１０日に代表合流した。「暑さも徐々に慣れてきているしコンディションは整えられている」。酷暑といえる環境の中でも試合開始から積極的なプレーを披露。ドイツとの寒暖差は激しかったが、後半３９分にピッチを退くまで懸命に走り続けた。

　「苦しい中で勝って良かったけど、自分はもう１、２点取れるチャンスがあった。チームに帰って頑張って、また代表に呼ばれるようにしたい」。新たな一歩を踏み出した２３歳は、試合後に反省も忘れていなかった。上を目指し続け、また一段と成長してザックジャパンに帰ってくる。