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若手路線で再出発を…J2降格の札幌 U―18から最多6人昇格

[ 2012年11月14日 09:07 ]

 J2降格が決まっている札幌が、札幌U―18の選手を大量昇格させることが13日、分かった。MF深井一希(17)、MF堀米悠斗(18)、MF神田夢実(18)、GK阿波加俊太(17)、MF中原彰吾(18)、DF永坂勇人(18)の6選手で近日中にも正式発表される。

 純血、若手路線に切り替えることになった。昨季の5人を超えるクラブ史上最多の6人のトップ昇格がこの日までに決定。来季はトップチーム人件費がクラブ史上最低の2億円台となる可能性が出ており、大型補強は難しい状況だった。その中で、クラブ幹部は「道産子選手、若手を前面に押し出していく。サポーターに期待感を持ってもらえるような編成にしたい」と道出身者、下部組織出身者中心のチーム編成を描いていた。

 実力は折り紙付きだ。昨年は2年生ながら高円宮杯U―18サッカーリーグプレミアEASTの優勝メンバーとなった。最上級生となった今年は東京Vに次ぐ2位に終わっているが、現在行われているJユースカップは決勝トーナメントに進出。深井と阿波加は昨年のU―17W杯で日本のベスト8入りに貢献するなど、すでに4人が日の丸を背負って活躍している。育成枠ではなく即戦力として期待がかかっている。

 6人とも10日からトップチームの練習に参加。早くもプロの世界を体感している。来季は所属選手の半数近くが地元出身者になる予定。「育成の札幌」の土台が築かれつつある。

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2012年11月14日のニュース