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ザック監督弱音 気候面に不安、右SBは手薄…

[ 2012年11月14日 06:00 ]

日の丸の前で記者の質問にこたえるザッケローニ監督

W杯アジア最終予選B組 日本―オマーン

(11月14日 マスカット)
 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が13日、オマーン戦に向けて苦しい心情を吐露した。自身初の中東でのW杯予選。公式会見で現地記者から気候について問われると、正直な思いを口にした。

 「気候の面が不安であることは間違いないし、選手にどのような影響を及ぼすのか。一体どういうことになるのか、想定できないところがある」。試合は午後3時半開始とあってピッチ上は40度を超える可能性が高い。長友や長谷部らは前日夜に合流したばかりとあってコンディション面で日本が大きな不利を強いられることは確かだ。

 さらに手薄な右サイドバックにも頭を悩ませている。右太腿裏肉離れで内田が招集を見送られ、代役候補の駒野は11日の練習中に腰痛を発症。「あすの状態を見て(出場させるか)決めたい」と指揮官は話すが、この日も別メニュー調整で出場が極めて困難な状況となった。酒井宏は所属するハノーバーで出場機会に恵まれておらず、試合勘に不安がある。

 オマーンは今回のW杯予選でホーム無敗を誇っている。すでに攻撃陣の柱である香川をケガで欠くザックジャパン。負の要素は尽きないが、それでも指揮官は「W杯出場を早く決めたい。あすも勝ちにいく」と意気込む。練習前のミーティングでは「この試合に勝たなければW杯に行けないというぐらいの気持ちでいけ」と激しい口調で選手たちに訴えかけた。厳しい戦いになることは間違いないが、この難局を乗り越えW杯出場に王手をかける。

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2012年11月14日のニュース