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“スーパージョーカー”稲葉3発演出「大きな仕事」

[ 2012年11月8日 06:00 ]

<日本・リビア>前半、シュートを放つ稲葉(左)

フットサルW杯1次リーグC組 日本4―2リビア 

(11月7日 バンコク)
 稲葉が3得点に絡み、決勝トーナメントを手繰り寄せた。0―0の前半18分、逸見(へんみ)からのボールを右足ボレー。相手に当たったため記録はオウンゴールとなったが、貴重な先制点をぶち込んだ。後半5分には星のゴールをアシスト。その1分後には小宮山が放った左足シュートをゴール前で触り、ネットを揺らした。「せっかく2得点だと思ったのに(1点目が)オウンゴールになったのは残念。でも大きな仕事ができました」とチームNo・1イケメンとの呼び声高い、甘いマスクをほころばせた。

 “スーパージョーカー”だ。5~6月のアジア選手権では全6試合に途中出場し3得点。決勝のタイ戦でも後半11分に勝負を決定づける3点目を決め、4大会ぶり2度目の優勝に貢献した。今大会も3試合連続でベンチスタート。だが、1日のブラジル戦で日本唯一の得点を決めたロドリゴ監督の“切り札”は、この日も切れ味抜群だった。

 大会前には選手らで日の丸に寄せ書きをした。稲葉は「フットサル界のために、自分がチームのために、できることを出し切って、決勝トーナメントに進む。そして、行けるところまで行く」と書いた。勝ち点3を上積みし、有言実行の1次リーグ突破。「(突破を)いったんは喜ぶけど、気持ちを引き締めていきたい」。08年に続く2度目の出場で初の1次リーグ突破。11日の決勝トーナメント1回戦は逸見が累積警告で出場停止となるだけに、出番は増えるとみられる。稲葉の挑戦はまだ終わらない。

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2012年11月8日のニュース