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麻也 3連敗で最下位転落…監督解任ならレギュラー剥奪も

[ 2012年11月7日 06:00 ]

ウェストブロミッジ戦、センターバックでフル出場したサウサンプトンの吉田(右)だったがチームは早くも8敗目を喫し、最下位に転落

プレミアリーグ サウサンプトン0-2ウェストブロミッジ

(11月5日)
 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(24)は5日、アウェーのウェストブロミッジ戦にセンターバックで6試合連続のフル出場。前半36分の失点に絡むなど、開幕から続く守備崩壊を止められなかった。チームは0―2で完敗し、3連敗で最下位に転落。ナイジェル・アドキンス監督(47)が解任される可能性が高まり、自身の立場も危うい状況となった。FW李忠成(26)はメンバー外だった。

 リーグ3連敗、アウェー5連敗で最下位転落が確定する試合終了の笛が鳴ると、吉田はうつむいて悔しげにピッチを見つめた。サポーターにあいさつした後、重い足取りで両チームを通じて一番最後に退場。前節に続いてコメントを残さずに会場を後にした。

 自身もチームも精彩を欠き、悪い流れを止められなかった。前半36分に吉田が絡んで失点。ナイジェリア代表FWオデムウィンギェの強烈なミドルシュートに右足を出したが、太腿に当たってコースが変わり先制点を許した。後半15分は相手の速攻を止められず追加点を奪われ、開幕10試合で28失点はリーグワースト記録と守備は崩壊状態。吉田も後半21分にはトラップミスで相手にボールを奪われ、同40分にはフィードのミスからピンチを招くなど本調子とは言えない出来に終わった。

 今季8シーズンぶりにプレミアリーグに復帰を果たしたが、開幕10戦でわずか1勝(1分け8敗)。同じ勝ち点4のQPRに得失点差で抜かれて最下位に転落したことで、アドキンス監督が解任される可能性が高まってきた。指揮官自身も「リーグ最下位にいるのであれば、解任の有力候補になるのは理解できる」とコメント。もしプレミアリーグの今季解任1号となれば、同監督から評価されている吉田と李への影響は必至。リーグ戦6試合連続でフル出場している吉田がレギュラーを剥奪される危険性も出てくる。

 次節は10日にホームで11位スウォンジーと対戦。日本代表の守備の要である吉田は、連敗と失点記録を止めることで14日のW杯最終予選オマーン戦(マスカット)へ弾みをつけたいところだ。

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2012年11月7日のニュース