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カズ 史上初1次L突破&横浜FC昇格で“W祝杯”だ!

[ 2012年11月6日 06:00 ]

サングラスをビシッと決めたフットサル日本代表の三浦

 フットサルW杯に出場している日本代表は5日、ナコーンラーチャシーマー市内で軽めの調整を行った後、7日の1次リーグ第3戦のリビア戦に備え決戦の地バンコクに入った。前日の4日は、ポルトガル戦で4点差を追いついて引き分け、三浦知良(45)の所属するJ2横浜FCはJ1昇格プレーオフ進出圏内となる6位以内が決定。カズは史上初の1次リーグ突破とJ1昇格というダブルの歓喜を目指す。

 ナコーンラーチャシーマーの奇跡から一夜、カズは新たな「力水」を携えていた。前日、横浜FCは東京Vを破って5位をキープし、J1昇格プレーオフ進出圏内の6位以内が決まった。その試合後、山口監督以下、選手全員がカズの元に電話で勝利の報告と激励を届けようとしてくれた。カズはポルトガル戦の直前だったため電話に出られなかったが、その後メールも届いた。仲間の魂はしっかり受け取った。

 「携帯に着信履歴が残っていた。監督が“みんなで電話しよう”って言ってくれたみたい。こっちもやんなきゃって気持ちになるね」

 8月下旬、日本協会からフットサルW杯の出場要請を受けた際、カズはJ1昇格を争うチームを離れることに心を痛めた。それでも心を鬼にし、フットサル挑戦を選んだ。それを応援してくれた仲間からの言葉に、カズの心は揺さぶられた。

 狙うはダブルの歓喜だ。まずは日本史上初のW杯1次リーグ突破を懸け、7日のリビア戦に全力を傾ける。その後も快進撃が続けば、決勝が行われる18日まではタイに滞在することになる。一方、横浜FCは11日の最終節で2位に食い込めば自動昇格となるが、現実的にはJ1昇格プレーオフ進出が有力だ。その準決勝は18日(会場未定)で、決勝は23日(国立)。W杯で勝ち進めば準決勝に出場できないが、23日の決勝にタイから凱旋帰国という最高のシナリオが待っている。

 フットサル日本代表は優勝候補のポルトガルを相手に4点差を追いつく奇跡のドロー劇を演じた。それでもカズはこの朝、目覚めると同時にコーチ陣と一緒に試合映像を丹念にチェックするなど、あくなき向上心を見せた。「(1次リーグ2連敗の)リビアは最初から捨て身で来る可能性もあるけど僕らも重要性は分かってる」とカズ。バンコクから東京・国立へ。カズの熱い日々は終わらない。

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2012年11月6日のニュース