石毛　最年少でニューヒーロー賞ゲット！１６年ぶりＶも頂く

オレオなどヤマザキナビスコ製品を手に笑顔の清水ＭＦ石毛秀樹

ナビスコ杯決勝 清水―鹿島

（11月3日 国立）
　喜びよりも驚きが大きかった。清水ＭＦ石毛は史上最年少となる１８歳１カ月でのニューヒーロー賞を受賞。壇上でスポットライトを浴び、多数のカメラに囲まれた石毛は「全然頭になかったです。こんな舞台に立てると思っていなかった。少しは大人になったのかなと思います」とはにかんだ。

　石毛にとってナビスコ杯は思い入れが強い。ユース時代の３月３１日に“飛び級”でプロ契約し、４日後の新潟戦で公式戦デビュー。６月６日の札幌戦は後半から途中出場し、クラブ最年少記録を更新するプロ初得点を決めた。全１０試合のうち８試合に出場。ゴールは１度だけだが、高校３年生とは思えない強烈なインパクトを残した。

　過去の受賞者には磐田時代の高原直泰（清水）や、日本代表主将の長谷部誠（ボルフスブルク）ら豪華メンバーが顔をそろえる。「今まで凄い方が受賞している。近づけるように頑張りたい」。受賞をステップに、さらなる高みを見据えた。

　クラブとしては初優勝した９６年の斉藤俊秀以来、２人目の快挙となった。その年を最後に頂点からは遠ざかっている。「若さと勢いを出して、相手にペースを握らせないようにしたい」と石毛。受賞の勢いをチームに注入し、１６年ぶりのタイトルをもたらす。