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昨年の再現だ!大迫 ナビスコ杯“連続MVP弾”を宣言

[ 2012年11月3日 06:00 ]

ナビスコ杯決勝に向けて握手を交わす清水・大前(左)と鹿島・大迫

ナビスコ杯決勝 鹿島―清水

(11月3日 国立)
 節目の20回大会を迎えたナビスコ杯は3日、国立競技場で清水―鹿島の決勝を行う。2日は都内で前夜祭が開催され、2年連続5回目の優勝を狙う鹿島のFW大迫勇也(22)は2年連続の決勝でのV弾を宣言。この日発表されたニューヒーロー賞(準決勝までの試合で最も活躍した23歳以下に与えられる賞)は清水のMF石毛秀樹(18)に譲ったが、2年連続MVPを獲得して10年1月のイエメン戦以来となるA代表復帰を引き寄せる。

 むしろ、吉兆だった。都内で開催された前夜祭で発表されたニューヒーロー賞。今大会8試合7得点と量産している大迫は候補にノミネートされたが、タイトルをわずか1得点の石毛に譲った。疑問の残る選考となったが、昨季も同賞を原口(浦和)に獲られながら、翌日の決勝で決勝弾を挙げてMVPを獲得。「ニューヒーロー賞は別に気にしていない。それより試合を楽しみにしといてください。決めますよ」と1年前の再現を誓った。

 狙うは93、94年のビスマルク(V川崎)以来となる2年連続のMVP獲得。その先には大きな目標がある。決勝は日本代表のザッケローニ監督が視察予定。大迫は「選手である以上A代表は常に狙っている」と力を込めた。若手で構成された10年1月のイエメン戦でA代表に選出された経験はあるが、国際Aマッチ出場はない。決勝2日後の5日にはW杯アジア最終予選オマーン戦(14日)のメンバーが発表される予定。大迫は今年4月の代表候補合宿に招集されるなどザックジャパンの大枠に入っており、清水戦で結果を残せば代表入りの可能性は十分にある。

 7月にはロンドン五輪代表から落選。五輪本大会の試合は一切見ず、ニュースで映像が流れればチャンネルを変えた。今も五輪については「話す気はない」と口を閉ざす。A代表復帰を実現すれば、4カ月前の悪夢を払しょくするきっかけになる可能性もある。鹿島は9月29日のG大阪戦からA代表と同じ4―2―3―1を採用。自らの得点でクラブに国内最多16冠をもたらした先には、日本代表とMVP、そしてニューヒーロー賞と同じMVP副賞のヤマザキ・ナビスコ製品(お菓子)1年分が待っている。

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2012年11月3日のニュース