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佐々木監督続投正式発表!15年W杯へ世代交代辞さず

[ 2012年11月2日 06:00 ]

監督続投を発表し、笑顔で手を合わせる(左から)上田女子委員長、佐々木監督、大仁会長

 日本サッカー協会は1日、ロンドン五輪で銀メダルを獲得したなでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)の続投を発表。同監督が東京都文京区のJFAハウスで会見を行った。なでしこジャパンの次の目標は15年W杯カナダ大会、そして16年リオデジャネイロ五輪での優勝。佐々木監督はまず3年後のW杯連覇に照準を合わせ、大幅な世代交代も辞さない姿勢を示した。

 続投が正式決定し、佐々木監督は晴れやかな表情を浮かべた。「選手と一丸となって、次のW杯目指してスタートしていきたい」と力強く決意表明した。上田女子委員長は「15年のW杯、そして16年の五輪優勝が目標。そのために続投をお願いした」と起用理由を説明。W杯連覇、リオデジャネイロ五輪優勝が至上命令となる。

 新生なでしこジャパンの選考基準も3年後を見据えたものになる。佐々木監督は「(15年の)W杯で優勝することから逆算して選ぶ」と方針を示した。その上で「(ロンドン五輪と)同じメンバーになることもあるかも」としながらも「若い選手に経験を積ませて、層を厚くする。そこでベストメンバーを構築する」と説明した。8、9月のU―20W杯で日本は同年代初の銅メダルを獲得するなど若手にも人材は豊富。その主軸であった田中陽子(19=INAC神戸)や猶本光(18=浦和)らがA代表に絡んでくる可能性は高い。ここ数年、沢穂希(34=INAC神戸)ら主力の顔ぶれは固定されている。さらなるレベルアップのため積極的に新戦力を試す意向だ。

 年内は代表の活動予定がないため、始動は年明けとなる。昨年は2月初旬に各年代を集めた76人の代表候補合宿を行った。同監督は「非常に良いアイデア(の合宿)」とし、同様の合宿で始動することが有力だ。また、初の国際大会については「(キプロス杯よりも)アルガルベ杯の方が質が高い」と話し、昨年同様に例年2月下旬から3月上旬に行われるアルガルベ杯(ポルトガル)に参加することになりそうだ。

 オファーを受けてから、結論を出すまでに2カ月以上かかった。「情熱を持って次のステップに行けるのか自信がなかった」。しかし、続投を望む日本協会、関係者、そしてファンの声に押される形で再登板を決断。「(続投を)決めたからには結果を出すのが僕の仕事」。佐々木監督の頂点を目指した戦いが再び始まる。

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2012年11月2日のニュース