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カズ“南米カルテット”で打倒王国!小曽戸と意気投合

[ 2012年10月31日 06:00 ]

W杯初戦のブラジル戦でセットを組むことが濃厚になった小曽戸(左)と三浦

 カズ率いる「南米カルテット」でブラジル撃破だ!フットサルW杯タイ大会(11月1~18日)に出場する日本代表は30日、ナコーンラーチャシーマー市内で合宿2日目に突入。三浦知良(45)は食事の席でアルゼンチンでプレー経験を持つ小曽戸允哉(29)らと南米サッカー談議に花を咲かせたことを明かした。南米でプレー経験のある4人の経験と知恵を振り絞り、11月1日の初戦で打倒ブラジルを目指す。

 楽しいディナーの時間もカズの頭の中はフットサルでいっぱいだ。日本代表が宿泊するナコーンラーチャシーマー随一の高級ホテルは1次リーグC組(ブラジル、ポルトガル、リビア)の各国が同宿しており、食事の時間は会場内が4つのブースに分けられるという。そんな中、小曽戸と一緒のテーブルを囲んだカズは「南米の話をしたんだよ」と目を輝かせた。

 カズと小曽戸には共通点があった。中学卒業後にカズはブラジルに渡ったが、小曽戸はアルゼンチン、パナマで8年間プレー、帰国後にフットサルに転向した異色のキャリアを持つ。「中学卒業後に渡ったという点では同じ境遇。レベルは全然違いますけど。気軽に話し掛けてくれてありがたいです」。南米での苦しかった下積み、厳しい競争、言語、文化など話が尽きることはなかった。

 この日、2人は初戦のブラジル戦に向けて同じセットで練習。ともにアラ(サイドハーフ)のポジションに入り、本番でも共存する可能性は高くなった。相手は世界王者だが、南米特有の気質やテクニックを肌で知る2人の経験、感覚は日本の大きな武器になるはずだ。前回08年W杯ブラジル大会でも日本は初戦でブラジルと激突。1―12と惨敗を喫したが、唯一のゴールを決めたのが小曽戸だった。

 他に森岡がペルー出身、逸見(へんみ)もブラジルでのプレー経験が豊富だ。日本が誇る「南米カルテット」の知恵と経験を結集すればブラジルとの距離は縮まるはず。呉越同舟の宿舎だが、代表の食事ブースでは前日がうどん、この日は味噌汁と日本食も並び、カズも「おいしい。むしゃむしゃ食べてるよ」と笑った。体はリラックスしても、頭の中では綿密な打倒ブラジル計画が練られている。

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2012年10月31日のニュース