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内田で首位浮上!守って&先制起点でアーセナル撃破

[ 2012年10月26日 06:00 ]

アーセナル戦でカソルラ(右)と競り合うシャルケの内田篤人

欧州CL・1次リーグB組 シャルケ2-0アーセナル

(10月24日)
 24日に各地で8試合を行い、B組のシャルケは敵地でアーセナルに2―0と快勝。勝ち点を7に伸ばして、同6のアーセナルを抜いて首位に浮上した。日本代表DF内田篤人(24)は右サイドバックでフル出場。攻撃では先制点の起点になり、守備ではドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(27)を封じるなど完封にも貢献した。また、各国王者が集うD組はドルトムントが2―1でレアル・マドリードを破り、トップに立った。

 B組で最大の難敵を敵地で撃破。内田は歓喜のサポーターの前でMFアフェライと“お辞儀パフォーマンス”を披露した。昨季ドイツ王者ドルトムントを2―1で破った20日のリーグ戦に続く強豪相手の敵地連勝。「ドルトムント戦からアウェーで良い流れで戦えていた。引き分け狙いではないな、勝ちに行っているなという雰囲気があった」と興奮気味に話した。

 攻撃の起点だった。前半32分、内田の折り返しからMFファルファンがシュート。さらに43分、スピードを生かして相手DFの裏を取ると、絶妙な右足トラップから低いクロスをFWフンテラールにピタリと合わせた。「入ったと思った」とエースが右外に外して思わず頭を抱えたが、後半31分には内田のアーリークロスが相手選手に当たり、こぼれ球がつながって最後はフンテラールが得点。「起点?恥ずかしいからやめて」と笑いながら「サッカーはよく分からない。事故じゃないけど、ああいうので入るし。前半みたいにきっちり崩しても入らないし。ジャブじゃないけど、その繰り返しだと思う」。効果的な攻撃参加を繰り返したことがボディーブローのように相手を苦しめ、先制点につながった。

 守備でも「仕事をさせたくなかった」とマッチアップしたドイツ代表ポドルスキを粘り強い対応で完封。攻守両面での活躍に、英紙デーリー・ミラーはチーム最高タイの8点(10点満点)を付けた。古傷の右膝半月板を痛めているが「もう治らないのでだましながらやる。そんなにケガに弱いとは思ってないので」と公式戦4試合連続フル出場に胸を張る。「ブーイングが気持ちいいというか、余裕がある。楽しいですね」。心身ともにタフさを増した右サイドバックの視界には、10~11年に日本人初の4強入りを果たした快進撃がはっきりと浮かび上がっている。

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2012年10月26日のニュース