李忠成が激白!ザックジャパン“0トップ”はFWの屈辱

[ 2012年10月23日 06:00 ]

現在の心境を語るサウサンプトンのFW李忠成

 ケガからの完全復帰を目指すサウサンプトンのFW李忠成(26)が現在の心境を激白した。3月13日の練習中に右足じん帯を損傷して長期離脱。8月に一度は復帰したが、9月に右肘を脱臼して再離脱を強いられた。その間にチームはリーグ戦18位と苦戦し、日本代表は16日のブラジル戦でFW前田遼一の離脱もあり“0トップ”を採用。11月14日のW杯アジア最終予選オマーン戦での代表復帰を期すストライカーが、ザックジャパンへの思いなどを語った。

【プレミアリーグ順位表 ブラジル戦結果】

 受け入れたくない現実があった。現地でテレビ放送がなかったため、李は16日の日本―ブラジル戦の内容をチームメートの吉田から伝え聞いた。

 「前線に中盤の選手を並べる“0トップ”で戦ったみたいですね。それはFWとして屈辱ですよ。その場にいたらへこんでいたと思う。自分は、FWにはFWにしかできないプレーがあると思っている。個人的にはサッカーはFWがいないとつまらないと思う。(日本の欧州遠征の)映像を取り寄せているので、じっくり見たいですね」

 1月に広島からサウサンプトンに移籍。出場5試合目の2月18日のダービー戦で得点するなど順調なスタートを切ったが、3月13日の練習中に右足のじん帯を損傷するなどケガに泣かされた。今月10日から全体練習に合流し、実戦復帰は近い。

 「移籍して最初から調子が良かったので絶対に何かあると思っていた。親も“ケガはいつものことだろ”と言っていた。何カ月も歩けないとか、試合に出られないとか、受け入れ難いけど、最終的にはできることをやるしかないという結論にたどり着く。今のままでは来年1月に飛ばされる(レンタル移籍に出される)可能性もあるし、崖っ縁の心境。やるしかない」

 移籍から約10カ月。ケガで大半を棒に振ったが、欧州でプレーを続ければ確実にレベルアップできる手応えはある。

 「こっちに来て本格的な筋トレはしていないけど、体重は4~5キロ増えた。イングランドは芝生はしっかりしているけど、その下の土が粘土みたいでぐちゃぐちゃ。普通にプレーしているだけで筋肉痛になる。足腰が鍛えられて、お尻回りが大きくなった。Jリーグに残っていたら今より、もっと試合に出られて日本代表にもコンスタントに選ばれたかもしれない。でも、その成長率よりも突き抜けなければいけないと思って欧州に来た。プレミアで活躍できればW杯でも活躍できるはずだし、イチかバチかの勝負をしたかった。他の強豪チームから引っ張られるぐらいの活躍がしたい」

 目標は11月14日のW杯アジア最終予選オマーン戦での代表復帰だ。9月22日のアストンビラ戦では、視察に訪れたザッケローニ監督から「ケガを治して早く戻ってこい」とゲキを飛ばされた。

 「離脱している間も日本代表のことはずっと気にしていた。次はオマーン戦があるので、それまでにサウサンプトンで試合に出て代表に絡みたい。今、言えることは“0トップ”が全てでしょ。代表に戻ってFWとしての違いを見せられればと思っている」

 どん底を経験した男の本当の勝負が始まろうとしている。

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