×

残留見えた!G大阪 執念の“超攻撃”で劇勝

[ 2012年10月21日 06:00 ]

<川崎F・G大阪>前半21分、先制ゴールをを決めるG大阪・家長(右)

J1第29節 G大阪3-2川崎F

(10月20日 等々力)
 大きな大きな勝ち点3を手にした。G大阪はMF家長昭博(26)の2ゴールの活躍などで川崎Fを3―2で撃破。新潟を抜いて16位に浮上した。勝ち点も32まで伸ばし、15位・大宮とはわずか1ポイント差。逆転残留へ確かな光が見えてきた。

 負けられない戦いを執念でモノにした。2度追いつかれながらも、3たび突き放す。リーグ1位の得点数を誇る攻撃的スタイルを貫いて打ち合いを制し、逆転残留を視界にとらえた。

 劇的な勝利の立役者は家長だ。後半31分、FWレアンドロの浮き球のパスのこぼれ球に反応。左足を振り抜くと、決勝弾がゴールに突き刺さった。前半21分には先制弾を決め、2点目も起点になるなど全ゴールに絡む活躍。「僕は詰めただけ」と謙遜した天才レフティーは「残留は最低条件。きょうの勝ち点3は大きいが、34節が終わった時に喜べるように、今後も勝っていきたい」と静かな口調に決意を込めた。

 低迷する古巣への貢献を誓い、7月末に5季ぶりに復帰した。松波監督からもゴールを求められ続ける背番号41は、この日は2列目右サイドで先発。FW佐藤が右足負傷で途中交代してからはトップ下に入り、攻撃陣をけん引した。合流から約3カ月。「徐々にフィットしてきていると思う」との言葉を3試合ぶりの勝利で証明してみせた。

 2失点はしたものの、GK藤ケ谷の2度のファインセーブなど守備陣も全員が体を張った。DF今野は終了直前に足をつり、ホイッスルとともにピッチに座り込んだ。松波監督は「選手の気持ちが出た良いゲーム」と称えた。残り5試合。大きな勝ち点3と、確かな手応えを得たガンバが遅まきながら逆襲に出る。

続きを表示

この記事のフォト

2012年10月21日のニュース