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本田 欠場したフランス戦に“世界基準”でダメ出し

[ 2012年10月15日 06:00 ]

ポーランドに到着しファンにサインする本田圭佑

国際親善試合 日本-ブラジル

(10月16日 ウロツワフ)
 欧州遠征中の日本代表は14日、ブラジル代表との親善試合(16日)に向けてウロツワフ市内で練習を行った。右ふくらはぎ打撲で別メニュー調整を続けていたMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が今遠征で初めて全体練習に合流した。ブラジル戦での復帰を目指す本田は、出場回避した12日のフランス戦の内容には満足していないことを強調。FIFAランク13位の格上に1―0で勝利した一戦で見えたチームの課題を指摘した。
【日本代表メンバー 日程&結果】

 14年W杯ブラジル大会優勝を本気で目指す本田にとっては当然の言葉だった。パリからウロツワフへの移動中に取材に応じ「フランス戦の結果には出来過ぎというくらい満足しているけど、内容には満足していない。今の日本ならもっとできる。フランス戦は最低ライン。世界で8強とか、そこそこを目指すなら今の内容でもいいけど、世界のトップを目指す上での意見」と言い切った。

 12日のフランス戦は終盤の劇弾で1―0で勝利。0―5で大敗した01年3月24日の“サンドニの悲劇”の雪辱を果たしたが、シュート数6対20と内容では圧倒された。特に前半は押し込まれただけに、本田は「前半はびびっていた部分もあったんじゃないかと個人的には思う。選手が代わって流れが変わったけど、何か変化がないと良さが出せないようではダメ」と指摘。「出ていた選手と僕との良さの違いもあるけど、前でボールがキープできなかった。遅攻とカウンターを使い分けられなかった」と前線でボールを収められなかったことも課題に挙げた。

 それでも悲観はしていない。「アジアとの試合では出ない課題が見えたし、それぞれが課題をクリアすることにモチベーションを費やせばいい」と前向きだ。右ふくらはぎ打撲も回復に向かっており、14日には今遠征で初めて全体練習に合流。サッカーバレーなどで汗を流した。「(プレー)できるから(チームに)残っている。僕はフランス戦にも出るつもりだった」と16日のブラジル戦での復帰に意欲を示した。フランス戦後は香川、長友らも勝利の歓喜よりも先に課題を口にしており、本田の考えはチームにも浸透している。誰もビッグマウスと揶揄(やゆ)しなくなったことが、日本のレベルアップを物語っていた。

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2012年10月15日のニュース