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C大阪 10人で逆転勝利!新助っ人シンプリシオが2発

[ 2012年9月30日 06:00 ]

<神戸・C大阪>パスを出すC大阪・シンプリシオ。2得点の活躍を見せた

J1第27節 C大阪3-2神戸

(9月29日 ホームズ)
 10人での逆転劇だ。C大阪は敵地で神戸と対戦し3-2で勝利した。今夏に加入したMFシンプリシオ(33)が2戦連発となる2得点を挙げれば、後半36分には途中出場のMF枝村匠馬(25)が決勝弾。退場者を出しながらも劣勢をはね返し、順位でも神戸を追い抜き12位に浮上した。
【試合結果 順位表】

 ひとり少ない状況下でC大阪の“攻撃本能”が目覚めた。1-2の後半15分、危険なスライディングを犯したDF丸橋が一発レッドカードで退場に。それでも主導権を握ったまま同点に追いつくと、最後は同36分に枝村が決勝弾を突き刺し逆転に成功した。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、ベンチ前では選手とスタッフが入り乱れて歓喜の輪ができた。

 「きょうはセレッソの日だったね。アウェーでひっくり返すことができたし、本当にいい勝利だったと思う」

 逆転劇の立役者となったシンプリシオが満面の笑みで振り返った。0-2の前半22分にこぼれ球を押し込めば、後半28分にはFW柿谷のクロスから頭で同点ゴール。「自分にとって2年ぶりかな」という2発で、元ブラジル代表の貫禄を見せつけた。

 今夏にイタリアのローマから加入。来日からまだ2カ月程度とはいえ、心はすでにサクラ色に染まっている。「自分は日本でキャリアを終えたいと思っている。最後にブラジルへ帰ることも考えていない。この国は素晴らしいし、このクラブも本当に温かいから」。長女のルアナちゃん(8)はインターナショナルスクールに通い、弟のジョルダンくん(3)も近日中に幼稚園へ通い始める。家族も日本での生活を楽しんでおり、33歳のボランチはセレッソでの現役引退を望んでいる。

 2試合連続の3得点でチームは連勝。神戸を抜き12位に浮上した。「今までの勝利の中でも一番素晴らしかった。今日はサッカーのエッセンスが凝縮されていた」とレヴィー・クルピ監督。まだまだJ2降格の危険性を完全に払しょくしたわけではないが、若いメンバーに元セレソンの経験をミックスしたC大阪が再び走り始めた。

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