アンドリュー初ゴール!期待の高卒新人が横浜救った

[ 2012年9月23日 06:00 ]

<鹿島・横浜>前半11分、J初ゴールで先制点を挙げた横浜・熊谷アンドリュー(右から2人目)は小野(右端)と抱き合って喜ぶ

J1第26節 横浜2-1鹿島

(9月22日 カシマ)
 J1第26節は22日、9試合が行われ、横浜が2―1で鹿島を下し、5試合ぶりの勝利を挙げた。0―0の前半11分にU―19日本代表MF熊谷アンドリュー(19)がプロ入り初ゴール。退場者を出して10人となった後半にもMF中村俊輔(34)が追加点を叩き込み、相手の反撃を1点に抑えた。3位の浦和はG大阪に0―5で大敗したが、首位の広島と2位仙台はともに終了間際の勝ち越し弾で勝ち点3を加えた。

 チームの窮地を救ったのは、期待の高卒ルーキーだった。0―0の前半11分、中村のFKをマルキーニョスが頭で合わせたボールは相手GKが対応を誤ってこぼれた。熊谷は「こぼれてくる予感がした」と瞬時に、素早く詰め、左足で流し込んだ。同僚の祝福を受けても「何が起こったのか分からなかった」。19歳はプロ初得点を初々しい笑顔で振り返った。

 地道なトレーニングが実を結んだ。今季ユースからトップに昇格。正確なキックと視野の広さでめきめき頭角を現し、5月3日の浦和戦では先発に抜てきされた。その後は出番が巡ってこず、U―19日本代表のインドネシア遠征前にはウイルスにも感染。体重も5キロ落ちたが、ベンチプレスを中心に肉体改造に着手。トップでも当たり負けしない体をつくり上げた。

 チームは窮地に陥っていた。中沢が浦和戦で右太腿を負傷し、首痛の栗原も遠征メンバー入りしたが出場を回避。センターバックは富沢と青山の急造コンビで臨んでいた。さらにマルキーニョスがラフプレーで前半ロスタイムに退場。後半45分は1人少ない人数での戦いを強いられ、リーグ戦約3年ぶりの出場となったGK榎本も右足を痛め途中交代を余儀なくされた。そんな窮地を救ったのが、精力的に動き回った熊谷だった。世界を知る中村も「ボランチの1番手。アンドリューは横の動きとチェックの動きが良い」と惜しみない称賛を送った。

 ここまでクラブワーストタイとなる6試合連続で2失点以上を喫していたが、1失点に抑え連敗も3でストップ。巻き返しへ向け「きょうの試合で終わったら意味がない」と熊谷も前を向いた。

 ◇熊谷アンドリュー(くまがい・あんどりゅー)1993年(平5)6月6日、神奈川県横須賀市生まれの19歳。小2でサッカーを始め、中学から横浜追浜Jr.ユースに入団し、ユース時代の09年に高円宮杯を制覇。昨季2種登録され今季トップ昇格。現U―19日本代表。スリランカ人の父を持ち、兄は2人。1メートル81、72キロ。利き足は右。

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