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清武 独1号V弾!全得点に絡む“大車輪”2アシストも

[ 2012年9月16日 06:00 ]

ゴールを決めて喜ぶニュルンベルクの清武弘嗣

ブンデスリーガ ニュルンベルク3-2ボルシアMG

(9月15日)
 ニュルンベルクの日本代表MF清武弘嗣(22)が15日にアウェーで行われたボルシアMG戦で初ゴールを決めるなど、1得点2アシストで3―2の勝利に貢献した。前半に2アシストを記録し、後半10分に決勝点。開幕から3試合でチームが挙げた全5得点に絡む活躍で、司令塔として地位を確立した。

 圧巻のブンデスリーガ初ゴールは後半10分に生まれた。2―2と追いつかれてから2分後、敵陣でパスを受けた清武が相手タックルで一度はボールを失いかけながら抜群のボディーバランスで体勢を立て直した。2人をかわすと、最後はスライディングで止めに来た相手選手の股間を抜いてゴール左隅を打ち抜いた。

 「ゴールは常に狙っているので良かった。股を狙いました。ああいうシーンでは足が出てくるので股を狙うかその横を狙うか。うまく入って良かった」と清武。冷静な判断が生んだ一撃だった。

 前半17分に左サイドから鋭いFKをゴール前に入れると先制点が生まれた。クローゼがわずかに頭で触ったため初ゴールとはならなかったが、一部メディアが速報で清武のゴールと報じたほど。同26分にも右CKでシモンスの追加点を演出し、前半だけで2アシストを記録した。そして生まれた正真正銘の初得点だ。

 C大阪からブンデス参戦はドルトムントをリーグ連覇に導いた香川(現マンチェスターU)と同じ。現地で比較されることが多く「大きな期待と重圧がある。全力を尽くすことに集中したい」と話していたが、結果で応えた。後半はセットプレーでキッカーを務めるたびに相手ファンがブーイング。存在を認めさせた。

 ロンドン五輪で6戦3アシストと活躍も、メダルを逃し無得点に終わった。「オリンピックでゴールを決めたかった。それが悔い」と嘆いていたが、ブンデスでは開幕3試合で1得点3アシストなどチームが挙げた全5得点に絡んでいる。2勝1分けの好発進を演出し、試合後のロッカーはお祭り騒ぎだ。「勝っているからいい雰囲気。自分も結果を出せて凄く良かった」。早くも欠かせない存在となってきた。

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