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“中東の笛”に泣いた…オーストラリア、まさかの敗戦

[ 2012年9月13日 06:00 ]

W杯アジア最終予選グループB ヨルダン1―2オーストラリア

(9月11日 アンマン)
 W杯アジア最終予選B組で日本の最大のライバルとみられていたオーストラリアが予想外の初黒星を喫した。11日に敵地で格下のヨルダンに1―2で敗戦。3試合で勝ち点2で3位に転落し、4試合で勝ち点10の首位・日本との勝ち点差は8に広がった。また同A組は、首位の韓国が引き分け。最下位だったレバノンが敵地でイランを1―0で破り、勝ち点3差に上位4チームがひしめく混戦となった。

 優勝したかのように歓喜するヨルダンの選手を横目に、オーストラリアのDFウィルクシャーは悔し紛れにボールをスタンドへ蹴り上げた。敵地とはいえ、日本に0―6で敗れた格下にまさかの敗戦。オーストラリアを率いる元浦和のオジェック監督は「失望が大きすぎる。出来が悪かったし、ミスで勝ち点3を失った」と頭を抱えた。

 内容が悪かった上に“中東の笛”にも泣いた。0―0で迎えた後半5分。微妙な判定のPKで先制点を奪われ、追い付こうと前がかりになった同30分にカウンターを受けて決定的な2点目を失った。終了間際に1点を返すのが精いっぱい。日本とともにB組の本命のはずが、3試合で1勝もできず3位に転落。首位・日本との勝ち点差が8に広がり、主将のDFニールは「これ以上の取りこぼしは許されない。まだ試合は残っているが、きょうの内容では厳しい」と悲壮感を漂わせた。

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2012年9月13日のニュース