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ケガ御免!香川 再発防止へプレミアボディー作る!

[ 2012年9月13日 06:00 ]

 W杯アジア最終予選イラク戦の勝利から一夜明けた12日、日本代表の欧州組の大半が所属クラブに合流するため離日した。腰痛によりイラク戦を欠場したマンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(23)は故障の再発防止とさらなるフィジカル強化のため、“プレミア仕様ボディー”をつくり上げることを誓った。

 最終予選前半のヤマ場とも言える重要な一戦をスタンド観戦。そんな情けない思いを二度としないために、ケガに負けない強じんな体をつくる。香川は欧州へと出発する前の成田空港で、欠場の原因になった腰痛について「移動や疲れからじゃないか」と話した。その上で「自分の体のケア次第で何とでもなる問題。これをいい教訓にしたい。柔軟性や体幹の強さ(の不足)はプレミアに行って痛感している。(トレーニングを)やっていきたいなと思います」と肉体改造を宣言した。

 腰痛は06年のプロ入り後初めて。今夏にマンチェスターUに移籍し、イングランド特有の強い当たりを受けていることが影響しているとみられる。1メートル72、63キロの体を相手に劣らない“プレミア仕様”にバージョンアップすることで、接触プレーでの体力消耗の軽減につなげる。柔軟性の向上は疲労蓄積の緩和が目的。体幹強化は腰痛防止に最適とされている。相手にもケガにも負けない一石二鳥の効果を狙う。

 当然、早期復帰を目指していく。15日にはリーグが再開し、宮市の所属するウィガンと対戦する。現在も薬を服用して治療を続けているが「(腰は)重症ではない。早い段階で(プレーできる状態に)戻れると思う。ドクターと相談してからだが(15日の)試合まで最善の努力はしたい」と今週末の出場も見据えた。

 日本代表は10月の欧州遠征でフランス、ブラジルと対戦するが、そこが“代表復帰戦”となる。そして、11月14日のW杯アジア最終予選オマーン戦へと臨む。B組の最大のライバルと目されていたオーストラリアは敵地でヨルダンに敗れた。多少の驚きはあっても「僕らは次の試合(オマーン戦)に勝つだけです」と自分たちのサッカーを貫くことしか考えていない。この日は空港内でサポーターからサインや握手を求められ、多くのフラッシュを浴びた日本代表の背番号10。自らの体に磨きをかけ、イラク戦に出られなかった無念を晴らす。

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2012年9月13日のニュース