6万人がどよめいた!川島、好セーブ連発「仕事ができた」

[ 2012年9月12日 06:00 ]

<日本・イラク>前半41分、川島が好セーブを見せる

W杯アジア最終予選グループB 日本1―0イラク

(9月11日 埼玉)
 ザックジャパンの守護神・川島永嗣が“神様”の前に立ちはだかった。開始早々、前半4分のピンチ。相手CKから放たれたI・アハメドの強烈なシュートを抜群の反応で防ぎ、6万観衆をどよめかす。「流れが悪くなるので絶対に止めたかった」。得意のドヤ顔で最後尾からチームメートを鼓舞。日本協会の大仁会長も「あれが大きかった」とうなったビッグプレーとなった。

 日本代表は最終ラインに不安を抱えていた。今野、栗原、内田が出場停止で、代役には右膝に不安を抱える伊野波が入っていた。序盤からピンチの連続。「伊野波のコンディションは本人しか分からない。要所で声をかけながらやった」と川島。同41分にはY・アハメドのミドルシュートに横っ跳び。急造DFの不安をも吹き飛ばす好セーブを連発し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 今夏、ベルギーのリールセからセリエA、プレミアなど欧州主要リーグへの移籍を目指したがかなわず、同じベルギーのSリエージュに移籍した。だが、待っていたのは優勝23度を誇る名門ならではの重圧と責任感だった。「1試合の重みが違う。ファンの要求も高い」と言う。肉体に染み込み始めた王者の“哲学”は大一番で生きた。試合に向かう集中力は以前にも増して高まった。

 試合後、「自分たちのペースでゲームが進められないときに自分の仕事ができてよかった」とGKならではの言葉を並べた。戦前、敵将ジーコ監督に「日本は知り尽くされている」と言われた大一番。守護神は「僕らはジーコさんの時より進化している」と真っ向から反発してきた。その言葉にうそはない。神様の予想を上回るセーブの連続で、埼玉スタジアムの完封記録を「5」に伸ばした。

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