混迷イラク情勢 死者毎月300人超「楽しみサッカーだけ」

[ 2012年9月12日 06:00 ]

 11日、W杯ブラジル大会アジア最終予選で日本代表と対戦したイラクは政情不安による混乱が続いている。現在のイラク情勢に詳しい日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所の福田安志(さだし)研究員(62)によると「03年のイラク戦争終結から約10年、今でもテロにより毎月約300人もの死者が出ているのが現状」という。

 テロの要因はイスラムの宗派抗争。現政権の中心を占めるシーア派からの権力奪取を狙うスンニ派が、政権を揺さぶるためテロ攻撃を頻発させている。今月8日夜から9日にかけ、首都バグダッドなど国内約30カ所で100人以上が死亡した連続テロもスンニ派の関与がとりざたされる。

 主要資源の原油の産出量はクウェートとほぼ同レベルの約300万バレルまで回復しており、原油による2012年の推定収入は約1000億ドル(約7兆8000億円)と少なくない。しかし「テロの影響で外国の投資も進まず、国内の産業や経済の活性化には直結していない」と福田氏。「サッカーのほかに楽しみがないといってもいいような状況です」と話す。

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