本田 イラク戦は選手よりジーコ監督警戒

[ 2012年9月9日 06:00 ]

手を使ったパスゲームでボールを遠くに投げる本田(右)(左は長谷部)

W杯アジア最終予選グループB 日本―イラク 

(9月11日 埼玉)
 日本代表は8日、さいたま市内で約2時間、戦術練習などを行った。MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は、イラクを率いる元日本代表指揮官のジーコ監督の名前を挙げて警戒心を示した。神様の現役時代と同じトップ下を務めるザックジャパンの王様が、敵将に一泡吹かせブラジルW杯へ通じる道を切り開く。

 わが道を貫く本田が珍しく対戦相手の中から1人の名前を挙げた。名指ししたのは選手ではなくイラク代表の指揮を執るジーコ監督。親善試合UAE戦後に「駆け引きは始まっている」と話していたが、その視線はかつて日本代表を率いた“神様”に向けられていた。

 相手は世界ランク78位の格下だが、「ジーコが監督なんで。(日本の)この選手はこういうプレーをする、とか(イラクの選手に)伝える」と警戒心を隠そうとしなかった。これまでは、メッシ(バルセロナ)ら世界屈指の選手を引き合いに出すことはあっても、アジアレベルで相手の名前を挙げるのはほぼ皆無だった。それだけ特別な一戦と意識していることを物語っていた。

 日本代表監督時代のジーコ監督については「メンバー構成とかはサポーターが満足いく選手を選んでいたかな。良い意味では期待に応えていた監督」と印象を語った。その采配や戦術よりも中田英寿氏や中村俊輔らを中盤に並べる“日本版黄金カルテット”結成など、ファンの目を意識した人選が強く記憶に残っている。ただ、06年W杯ドイツ大会では結果を残せなかったジーコ監督だが、その後はトルコ、ロシア、ギリシャなどの有力クラブの監督を務め経験を重ねた。さらに6日の日本代表のUAE戦を兄エドゥー氏が視察するなど日本を熟知したスタッフにより戦力を丸裸にされている可能性もある。もちろん、ジーコ監督が変わったように日本代表も「監督が(ザッケローニに)代わったりして、サッカーの種類は変わった」とより成長している自負ものぞかせた。

 「決めるところを決められるかどうか。シンプルやけどそれで勝つか負けるかだから。みんなの期待に応えたい」とサムライブルーの“王様”は打倒“神様”を力強く誓った。

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