長谷部にフル回転令　クラブで今季出場なし、試合勘回復を

リラックスした表情で練習する日本代表・長谷部

キリンチャレンジカップ２０１２ 日本―ＵＡＥ

（9月6日 新潟・東北電ス）
　長谷部誠がザッケローニ監督から“フル出場指令”を受けた。今夏の市場でボルフスブルクからの移籍を模索していたが、希望に沿うオファーが届かず残留が決定。今季は公式戦３試合を終え、一度も出場機会がない。

　指揮官は１１日のイラク戦を見据えて、ＵＡＥ戦では主力を時間限定で起用する方針を固めているが「長谷部は９０分使う」と明言。体力温存よりも試合勘の回復を優先させる。

　長谷部も「９０分やるつもり」と歓迎。「プロで１１年やってきて試合に出られなかった時期もあるのでやれる自信はある。プレーで見せたい」と力を込めた。残留決定後ボルフスブルクのマガト監督と話し合いを持ち、移籍を模索したことに対するわだかまりはない。質の高いパフォーマンスを発揮すればレギュラーを奪回できる確約も取り付けており「心が広い監督ですから」と笑った。