×

西川 初先発で「かいぶつ」本領!先制アシスト

[ 2012年8月31日 06:00 ]

<U-20女子W杯 日本・韓国>先制ゴールをアシストする西川

U―20女子W杯準々決勝 日本3―1韓国

(8月30日 国立)
 ラッキーガールの西川がまた大仕事をやってのけた。因縁の日韓戦に1トップで今大会初先発すると前半8分だ。「ターンしたら(柴田が)動いているのが見えた」。絶妙のスルーパスで先制点を演出した。試合後は「緊張しました~」とおどけたが、プレーは冷静。ゴールと同時刻、隣接する神宮球場で花火が上がり、ヤングなでしこを祝福しているかのようだった。

 続く前半37分にはゴール前に猛進。右サイドからの低空クロスに体を張って走り込む。ニアでつぶれ役となり、ダメ押しの3点目となった田中陽のゴールを“アシスト”してみせた。「先発だと最初から勢いに乗りたいので、ガンガンいきました」。表情には、途中出場とは違う、充実感が浮かんでいた。

 注目度は沸騰中だ。高校時代の友人も招待した聖地国立には、2万4000人を超す観衆が集まった。ラッキーガールの西川はインターネット上で風貌がホッフェンハイムのFW宇佐美に似ていると話題になっている。スルーパスにドリブル…得点に直結する決定的な仕事ぶりは“本家”にも劣らぬ迫力だ。

 抜群の身体能力を備え「かいぶつ」の異名を持つ20歳も2月の和歌山合宿で初招集されたばかり。26日のスイス戦で途中出場すると、いきなりU―20代表初ゴール。「シュート力もあるし、思い切りもある」と吉田監督。道上との1トップ争いに勝ち、先発を任された大一番で結果を残した。

 「次もいい準備をして勝って絶対に優勝したい」。笑うとなくなる目をさらに細めた。U―20W杯で初めて4強進出を決めたヤングなでしこに誕生したラッキーガール。快進撃はまだまだ終わらない。

 ◆西川 明花(にしかわ・あすか)1992年(平4)4月22日、北海道生まれの20歳。兄の影響でサッカーを始め、08年に北海道文教大明青高へ進学。11年からなでしこチャレンジリーグのFC高梁吉備国際大でプレー。ポジションはFW。1メートル66、58キロ。

続きを表示

2012年8月31日のニュース