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長友、悪童と相思相愛!新加入カッサーノと連係バッチリ

[ 2012年8月28日 06:00 ]

<ペスカーラVSインテル・ミラノ>先制ゴールのスナイダー(右)をカッサーノ(中)と祝福する長友

セリエA第1節 インテル・ミラノ3―0ペスカーラ

(8月26日)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(25)は26日、開幕の敵地ペスカーラ戦に左サイドバック(SB)でフル出場し、3―0の快勝発進に貢献した。今季ACミランから加入したイタリア代表FWアントニオ・カッサーノ(30)との連係も抜群で、チーム全体を活性化。6位に終わった屈辱の昨季から巻き返しを期すインテルは好スタートを切った。

 長友が「悪童」の仲間入り?そう思えるほど2人の連係は完成されていた。アウェーでのペスカーラ戦。開幕スタメンに名を連ねた長友は、前半から高めのポジションを取ると、何度も相手DFの裏のスペースをえぐってみせた。新加入のカッサーノが前線で効果的にボールをキープして攻め上がる時間をつくってくれるため、昨季に比べ攻撃に関与する回数が激増。3―0の快勝に大きく貢献した。

 新相棒との出会いに試合後も興奮気味だ。「もう、一言で本当にやりやすかった。彼が入ることでキープもできるし、冷静にパスの判断もできる。ピッチ外でもスナイダーと3人でよく一緒にいるんで、そういうの(効果)は出てくるんじゃないかな」。試合前から談笑し盛り上がる姿も見られた。いきなり抜群のコンビネーションを発揮したのも偶然ではなかった。

 カッサーノとは昨季、インテルに所属していた元イタリア代表DFマテラッツィの紹介で仲良くなった。「(ミラノ)ダービーの時に紹介されて。家も近いんで、会う機会もあったし、今度一緒に日本食を食べに行こうと話している」。気難しい性格で過去には監督やチームメートと衝突するなど何度もトラブルを起こし「悪童」として有名なカッサーノだが、近年は結婚、心臓疾患を経て人間的に丸くなった。「ユウトはスペクタクルで面白いんだ。けさも(宿舎で)9時に起こしに行ったんだ」と話しており、長友は早くも気に入られたようだ。

 昨季6位に終わったインテルにとって巻き返しが至上命令のシーズン。ポルトからウルグアイ代表DFペレイラが加入し、左SBはポジション争いが激化。それでも「ビッグクラブなんで各ポジションに2、3人ビッグプレーヤーがいるのは当たり前。安定して、チームに貢献するのが僕の役割なんで、そこをアピールしたい」と長友。悪童カッサーノの加入は、ピッチ内外で心強い。

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