バルサ快勝発進！メッシＶ弾など２ゴール！

ゴールを決めて天を指差すバルセロナのメッシ

リーガ・エスパニョーラ バルセロナ５－１Ｒソシエダード

（8月19日 バルセロナ）
　バルセロナは１９日、ホームで行われたＲソシエダードとの今季開幕戦に５―１で大勝し、２季ぶりの優勝に向けて好スタートを切った。ＦＷリオネル・メッシ（２５）が決勝点など２得点。連覇を狙う王者レアル・マドリードはホームでバレンシアと１―１で引き分けた。

　メッシの新シーズンがゴールショーで幕を開けた。１―１に追いつかれた直後の前半１１分、相手選手２人をかわしたエースが左足で勝ち越し弾。５分後にも左サイドからの折り返しに走り込んで流れを決める３点目を挙げた。ビラノバ新監督の初陣を飾る５得点の大勝発進。主役はやはり背番号１０だった。

　「勝って開幕することは重要だからね。ゴールを決めることは好きだけど、それ以上にバルサが勝つことが好きなんだ」

　会心の幕開けは万全の調整が生んだ。シーズンオフは１１年南米選手権、１０年Ｗ杯などアルゼンチン代表で拘束され、例年７月２０日前後から始まるバルセロナの練習は１～３週間程度遅れて合流するのが恒例。十分に調整できずに開幕直後は精彩を欠いたこともあった。だが、オフに国際大会がなかった今年は３６日間の“夏休み”を満喫した上で７月１６日の練習初日から参加。昨季は公式戦６０試合７３得点のシーズン最多得点世界記録を樹立し、“燃え尽き症候群”も懸念されたが「状態はいいよ。開幕前の日程を完全にこなしたのは久しぶりだからね」。プレシーズンマッチ４戦５発の勢いは本物だった。

　ビラノバ監督は「全てのタイトルを勝ち取りたい」と今季獲得可能な４冠制覇を目標に掲げた。メッシも「監督が言う通り全て勝ちたい。困難だけど挑戦するよ」と誓った。グアルディオラ前監督は在任４年で１４冠を達成。偉業を支えたエースが新政権で再現に挑む。