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日本の主役奪回弾だ!本田 気合の新ヘアで帰国!

[ 2012年8月15日 06:00 ]

ベネズエラ戦に向けて気合の入った表情でパス回しの練習をする本田圭佑

キリン・チャレンジカップ 日本―ベネズエラ

(8月15日 札幌ド)
 主役は俺だ!日本代表は15日、親善試合ベネズエラ戦(札幌ドーム)に臨む。試合前日の14日にロシアから帰国したばかりのMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は気合のヘアスタイルでチームに合流。ロンドン五輪の熱気が冷めやらない中、得点という結果で存在感を知らしめ、9月11日のW杯アジア最終予選イラク戦(埼玉)に弾みを付ける。

 鋭い眼光をみなぎらせ、練習後の取材エリアを素通りした。試合前日の“儀式”の沈黙。ロシアから札幌入りする途中の成田空港や新千歳空港では言葉を発したが、チーム合流後は雰囲気が一変した。本田が本番さながらの臨戦態勢に入った。

 スタイルに気合が表れていた。サイドを刈り上げ、トップを残す斬新なヘアスタイルで成田空港に到着。決勝アシストを決めた12日のアンジ・マハチカラ戦後、日本からロシアまで呼び寄せた専属スタイリストに整えてもらった。10年W杯南アフリカ大会や11年アジア杯など重要な試合では必ず、同じスタイリストを現地まで呼んでカットした。空港ではベネズエラ戦の位置付けについて「う~ん、どうやろ…。まだ代表メンバーも知らない」と濁したが、新ヘアは意気込みが強いということの証明だった。

 関塚ジャパンが4強入りしたロンドン五輪。「ニュースでチェックしていた」と若き日本代表の動向は気に掛けていた。今代表にもオーバーエージ枠で出場したDF吉田に加え、DF酒井高、GK権田が選出されている。本田は自身の状態について「別に好調じゃない」と厳しい姿勢を貫いているが、クラブではここ3戦2得点1アシスト。五輪フィーバーを超える興奮をファンに届ける準備はできている。

 6月のW杯アジア最終予選3試合はマンチェスターU入りが決定したMF香川に注目が集まった。そんな中、本田はオマーン戦で芸術的な先制ボレーを決め、ヨルダン戦ではプロ初のハットトリック。オーストラリア戦は先制点をアシストし、主役の座を奪い取った。今回も譲る気はない。

 「過密日程?僕だけじゃない。弱音を吐くことは許されない」。試合前日に合流した海外組は本田と細貝の2人で、コンディション調整は難しい。だが前だけを見据える本田の目には“帰国即ゴール”という結果しか映っていない。違いを見せつけ、王様の威厳を示す。 

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