メキシコ初王者！ペラルタ２発で王国ブラジル撃沈

優勝して喜ぶメキシコの選手たち

ロンドン五輪サッカー男子決勝 メキシコ２―１ブラジル

（8月11日 ロンドン）
　男子サッカーの決勝が１１日、ウェンブリー・スタジアムで行われ、メキシコがブラジルを２―１で下して初めて金メダルを獲得した。ＭＦアキノが敵陣の左サイドで相手ＤＦラファエウ・ダシウバのパスをカットして前線のＦＷペラルタにつなぎ、開始２９秒で電光石火の先制点。準決勝・日本戦でも扇原からボールを奪って決勝点につなげた抜け目なさを初めての決勝でも発揮した。

　相手は地元開催の１４年Ｗ杯を見据えて強化を進めている王国ブラジル。「勝つにはほぼ完璧な試合が必要」と話していたテナ監督の下で完璧な立ち上がりだった。主軸のＦＷジョバニ・ドスサントスを負傷で欠いたチームは全て国内組も、鋭いプレスと当たり負けしない守備で奮闘。「ハードワークを続けて日に日に良くなった。どこが相手でも勝てる」と話していたペラルタが後半３０分にも右サイドのＦＫからヘディング弾でダメ押し。後半ロスタイムに失点したが逃げ切った。０―０で引き分けた１次リーグ初戦の韓国戦から調子を上げたチームは準決勝で４４年前に敗れた日本を破って過去最高の成績を確定させ勢いに乗って頂点を極めた。