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関塚監督 涙の訓示「6試合戦ったことは必ず生きる」

[ 2012年8月12日 06:00 ]

<日本・韓国>試合に敗れピッチに座り込む宇佐美に手を差し伸べる関塚監督(左)

ロンドン五輪サッカー男子3位決定戦 日本0―2韓国

(8月10日 ロンドン)
 目を真っ赤に腫らして試合後の会見の席に着いた男子五輪代表・関塚監督は「ここまで勝ち抜いてきた選手にメダルを獲らせてあげられなかった。それができなくて残念」と振り返った。ラインを下げて守った韓国に対し「最終ラインに仕掛けるというか、崩しきることができなかった。決定力がなかった」。2点を追いかける展開となり、交代のカードを3枚切ったが、ゴールをこじ開けることはできなかった。

 ロッカールームでは選手の前で涙し「顔を上げて帰ろう。44年ぶりに(五輪で)6試合を戦ったことは必ず生きるんだ」と言い聞かせた。主将の吉田は「関さんが泣いてて、もらい泣きしそうだった」と話した。

 試合後は午前2時頃までスタッフと打ち上げを行った。一夜明けて報道陣に対応した指揮官は「2年間皆さん(メディア)に叩かれ激励を受けてきた。エネルギーになりました。くそーっと思ってやりましたよ」と笑いながら「(メダルを逃した)悔しさが余計にふつふつと湧いてきた」と本音を吐露した。日本協会との契約は8月末で終了するが、「宿題も残った。自分自身指導者としてどう高めていくか、ゆっくり考えたい」と去就については明言を避けた。

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