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メキシコ ペラルタ2発で初の金!ブラジルまたも夢散

[ 2012年8月11日 23:17 ]

優勝して喜ぶメキシコの選手たち

 ロンドン五輪男子サッカーは11日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで決勝を行い、メキシコが2―1でブラジルを破り、初の金メダルに輝いた。過去に銀と銅メダルを2度ずつ獲得しているブラジルは悲願の初優勝を逃した。

 試合は開始30秒でいきなり動く!ブラジルDFラファエウ(マンチェスターU)が最終ラインで痛恨のパスミス。メキシコの前線でフリーとなっていたFWペラルタ(サントス・ラグナ)へとボールが渡ると、そのままドリブルで持ち込みエリアの外から豪快なシュートでネットを揺らしメキシコが先制する。

 反撃を狙うブラジルはボールをキープしメキシコ守備陣を崩そうとするが、高い位置から激しいプレスをかける相手ディフェンスの前にチャンスを作れず。すると早くもブラジルベンチが動く。前半32分、FWフッキ(FCポルト)をアレックス・サンドロ(FCポルト)に代え投入。

 徐々に攻撃が活性化されたブラジルは前半38分、代わったばかりのFWフッキが30メートル強の位置から強烈なミドルでメキシコゴールを脅かしたがGKコロナ(クルス・アスル)の好守にはばまれゴールならず。
 
 ブラジルはFWフッキ投入後、6本のシュートを放つが得点は生まれず1点ビハインドで前半終了。

 両チーム交代なく後半キックオフ。

 後半開始からブラジルが攻勢が続く。同3分、中央MFオスカル(チェルシー)のパスを受けたFWネイマールがドリブル突破からミドルで狙うもボールは枠を外れる。同14分には右CKからエリア内で再びFWネイマールがボールを受け、そのままシュートを狙うも大きくふかしてしまいゴールならず。

 チャンスを作るもゴールをなかなか奪えないブラジルは同26分、MFサンドロ(トットナム)に代え“切り札”FWパト(ACミラン)を投入。より攻撃的な布陣で得点を狙う。

 しかし、追加点を決めたのはメキシコ。同30分、エリア右からのCKチャンスにゴール前に飛び込んできたFWペラルタが頭で合わせブラジルゴールを揺らす。

 2点を追うブラジルは後半ロスタイム、後方からのロングパスに反応したFWフッキがエリア内に侵入し右足でシュート。土壇場で1点を返すと、さらに1分後、右サイドに開いたFWフッキへとボールが渡りキックフェイントから左足で中央にクロス。フリーになったMFオスカルがヘッドで同点ゴールを狙うが、わずかにボールは枠を外れ試合終了。

 五輪初の決勝進出を果たしたメキシコが2-1でブラジルを下し初優勝。五輪初のメダルを金色のメダルで飾った。

 ブラジルは84年ロサンゼルス、88年ソウルの2回、準優勝に輝いているが、五輪での優勝はまだない。FWネイマール(サントス)らの活躍で、1次リーグから5試合連続の3得点と攻撃が好調。悲願の初優勝を狙ったブラジルは決定機での精度を欠き、3度目の金メダルへの挑戦はまたしても夢と散った。

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