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集大成の舞台 沢 銀メダルも悔いなし「やり切ったし走り切った」

[ 2012年8月10日 07:25 ]

メダルを母満寿子さん(右)に見せ笑顔の沢

ロンドン五輪サッカー女子決勝 日本1―2米国

(8月9日 ロンドン)
 米国に1―2で敗れ、金メダルにあと一歩及ばなかったなでしこジャパン。試合終了のホイッスルの瞬間、日本の大黒柱・沢はピッチに立ち尽くし、天を仰いだ。

 2点ビハインドの後半18分、右サイドからの大野のセンタリングをダイレクトでシュート。相手DFに防がれたが、執念でこぼれ球を拾うと左サイドへ。FW大儀見のゴールにつなげた。

 試合後、「悔しいと言えば悔しい。金メダルが欲しかったが、チーム全員でやり切った結果」と話した沢。その目に涙はなく、「後悔なくやり切ったし、走り切った」と完全燃焼したことを強調した。

 良性発作性頭位めまい症を克服し、「最高の夏にして最高の集大成にしたい」と臨んだ決勝の舞台。昨年のW杯に続く“連覇”は逃したが、「やっと取れた。自分にとってはワールドカップ優勝と同じぐらいの重み」と初めて手にした五輪のメダルを母・満寿子さんの首に掛けた。

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