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なでしこ 反撃及ばず…それでも胸張る銀メダル

[ 2012年8月10日 05:41 ]

米国に敗れ、試合後に抱き合うサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」

ロンドン五輪サッカー女子決勝 日本1―2米国

(8月9日 ロンドン)
 ロンドン五輪サッカー女子決勝は9日(日本時間10日)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、なでしこジャパンは1-2で敗れ、銀メダルとなった。2点を追う日本は後半18分に大儀見優季のゴールで1点を返すが、反撃は及ばなかった。女子ワールドカップ(W杯)で優勝した翌年に五輪を制覇するという史上初の偉業は逃したが、男女を通じて五輪で初の銀メダルを獲得した。米国は3大会連続4度目の金メダル。

 決勝は、昨年7月のW杯決勝の再戦となった。昨年のW杯決勝では宮間、沢のゴールで2-2。決着はPK戦に持ち込まれ、3-1でなでしこが世界一に輝いた。その後、米国とは3度対戦。6月18日のスウェーデン招待では1-4と完敗したが、対戦成績は1勝1敗1分けの五分だった。

 なでしこジャパンの先発メンバーは、準々決勝から不動のベストメンバー。大野、大儀見の2トップに、沢、川澄、宮間らが名を連ねた。3連覇を狙う米国は5戦連続ゴール中のFWワンバックらが先発。

 先手を打ちたいなでしこだったが、前半8分にモーガンが左サイドで粘り、マイナスのクロスにロイドが頭で合わせ先制点を許した。

 なでしこは前半17分、大儀見がヘディングシュートを、前半33分には宮間が左足でシュートを放ったが、ともにボールはバーを叩き再三の決定機を生かせず。前半終了間際は自陣でミスを犯し、ゴールを脅かされたが、0―1のまま前半を終えた。

 後半序盤からなでしこは相手ゴール前でボールを持ったが、ゴールまではいかず。逆に後半8分、中央でロイドがドリブルからミドルシュートを放ち追加点を挙げた。

 なでしこもついに反撃開始。後半18分、右サイドを抜け出した大野のグランダーのセンタリングを沢がダイレクトシュート。相手DFがこれを防ぎ、再び沢の前にボールが。これを沢は左にはたき、ゴール前の大儀見が流し込んだ。なでしこ、1点差に詰める。

 その後も、左サイドの鮫島に代え岩渕、大野に代えスーパーサブの丸山を投入し攻撃陣を厚くしたが、あと1点及ばなかった。

 米国は04年アテネ五輪から3大会連続の金メダルを獲得した。

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