×

ワンバック“再戦”に「W杯で敗れてから望んできた」

[ 2012年8月8日 06:00 ]

<カナダ・米国>延長後半、決勝ゴールを決めた米国・モーガン(中央)と喜ぶワンバック(左)ら

ロンドン五輪サッカー女子準決勝 米国4-3カナダ

(8月6日 マンチェスター)
 米国がカナダとの死闘を制し、なでしこジャパンとの再戦にこぎ着けた。後半35分の同点PK弾で延長に持ち込み、決勝進出への扉をこじ開けたワンバックは「それこそがW杯で敗れてから望んできたこと」と訴えた。

 前半22分の失点からリードを許すこと3度。しかし、そのたびに追いつき、延長後半ロスタイムにモーガンが右クロスに頭を合わせ、ついに勝ち越した。「敗戦を拒み、常に勝利を狙う。それがこのチームの特徴」とスンダーゲ監督。08年3月からFIFAランク1位を守る“女王”としてのプライドがある。昨年のW杯決勝で日本に敗れてから、3連覇を狙う五輪での雪辱を誓ってきた。

 5試合で14得点は今大会最多。手応えはある。高い身体能力で空中戦やポストプレーで力を発揮するワンバックは5戦連発5得点と絶好調。スピードが持ち味のモーガンもカナダ戦の決勝点を含む3得点と乗っている。

 国内リーグのWPSが活動休止。登録18選手のうち11人が無所属という異常事態で五輪イヤーを迎えたが、代表合宿を増やして完成度を高め、逆風を追い風へと変えた。

 「戦う準備はできている」とワンバック。エースは日本戦を見据えた。

続きを表示

2012年8月8日のニュース