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GK福元、猛攻しのいだ!守備陣一丸“体張って”対抗

[ 2012年8月7日 06:00 ]

<日本・フランス>ボールをパンチングする福元(右)

ロンドン五輪サッカー女子準決勝 日本2―1フランス

(8月6日 ロンドン)
 なでしこジャパンが、フィジカルで勝る相手に体を張って対抗した。前半45分、ペナルティーエリア内に進入したFWドゥリを、岩清水がスライディングで止める。0―2で敗れた7月19日の強化試合では先制ゴールを許した相手1トップには、熊谷とのコンビで決定機をつくらせない。ミドルレンジからのシュートも最後はGK福元が防いだ。

 課題となったセットプレーの守備でも成長を見せた。後半6分、相手の右CKを福元がパンチング。こぼれ球を拾われ、シュートを2本続けて打たれたが、体を寄せてはじき返した。“前哨戦”の2失点目はセットプレーから、1メートル87の相手DFルナールの頭で決められた。沢と熊谷はゾーンディフェンスを取り、他の選手はマンツーマンの守備を徹底させるなど対策を講じた。わずかな期間で、強敵フランスの得意な形を封じ込めることに成功した。

 勝てば銀メダル以上が確定する大事な試合。決戦に向けて岩清水は「とにかく体をつけて守るしかない。メダルが懸かっているし、運動量でも集中力でも高まっている。相手のスピードは速いが、1回経験しているからいい意識でできると思う」と宣言。1度は完膚なきまでに叩きのめされた相手に、見事にリベンジを果たしてみせた。

 しかし、2―0の後半31分、1点を返され、4試合連続完封は消えた。同34分には阪口がペナルティーエリア内で相手を倒してPKを与えた。キッカーが外し何とか難を逃れたが、立て続けにシュートの嵐を受けた。それでも全員守備でしのぎ切り、決勝切符をつかんだ。

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