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大儀見&阪口弾!なでしこ決勝進出!初のメダル獲得確定

[ 2012年8月7日 06:00 ]

<日本・フランス>先制ゴールを決め、喜ぶ大儀見(中)らなでしこイレブン

ロンドン五輪サッカー女子準決勝 日本2―1フランス

(8月6日 ロンドン)
 なでしこが初のメダル獲得だ。昨年のW杯ドイツ大会女王でFIFAランク3位のなでしこジャパンは6日の準決勝で同6位フランスと対戦した。前半32分にFW大儀見優季(25=ポツダム)が2試合連続ゴールを決めて先制。後半4分にMF阪口夢穂(24=日テレ)が加点。相手のPK失敗もあって2―1で逃げ切り初の決勝進出、銀メダル以上を確定させた。9日(日本時間10日午前3時45分開始)の決勝で米国と金メダルを懸けて戦う。

 勝てば悲願のメダルが確定する一戦の相手は7月19日の親善試合で0―2と完敗したフランス。「とにかく期待してください」。前日の会見でリベンジに自信をのぞかせていた佐々木監督は準々決勝ブラジル戦と同じベストメンバー11人をピッチに送り出した。

 序盤、リズムをつかめず苦しんだが、鮮やかに先制した。前半32分、ゴールまで約40メートルの位置からのFK。キッカー宮間はゴール前へライナー性のボールを入れた。キャッチしようと飛び出した相手GKの手からボールがこぼれ落ちた。混戦の中で反応したのは大儀見だった。DFともつれながら、ダイレクトで左足で合わせ、さらに倒れ込みながら右足の裏でゴールライン上のボールをゴールの中に押し込んだ。

 後半4分には再び宮間のFKから待望の追加点が生まれる。約30メートルの距離から放たれたボールの落下点にフリーで入った阪口の狙いすましたヘディングシュートは、ゴール右隅のサイドネットへと吸い込まれた。

 ブラジルに勝利し、過去最高成績の北京五輪に並ぶ4強入りを決めた。だが、宮間は「私たちが目指しているところはここじゃない」と言い切った。北京では準決勝で米国に2―4と完敗。3位決定戦もドイツに0―2で敗れ、メダルに手が届かなかった。「4年前、4強に進んだチームでただ一つメダルを持って帰れなかった。もう悔しい思いをするのは嫌」と沢は言い放つ。だからこそ「いいシナリオ。相手の特徴は分かっている。みんな(フランスに)負ける気がしないと言っている」と、自らに言い聞かせるように強気に勝利だけをイメージしてきた。

 2点差になってからは押し込まれる時間帯が増えた。後半31分にはFWルソメルのゴールで1点差に追い上げられ、同34分にはフランスにPKを与えた。しかし、相手が外すという幸運も味方し、猛攻をしのいで2―1で逃げ切った。史上初のW杯&五輪の“連続優勝”という偉業に向けた戦いも最終章。ロンドンの地で大輪のなでしこの花を咲かせるまで、あと1勝だ。

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