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メダルのための戦略的ドロー 佐々木監督「選手には申し訳ない」

[ 2012年8月1日 08:19 ]

<日本・南アフリカ>前半、ベンチで試合を見つめる佐々木監督
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ロンドン五輪 サッカー女子1次リーグF組 日本0-0南アフリカ

(7月31日 カーディフ)
 既に準々決勝進出を決めているなでしこジャパンは1次リーグ最終戦で南アフリカと0―0で引き分け、1勝2分けの勝ち点5で、F組を2位で通過。準々決勝(3日、カーディフ)の相手はE組2位のブラジルに決まった。

 佐々木監督は「後半途中から向こう(スウェーデン―カナダ戦)の状況を加味して、ドローの方がいいと判断した」と話し、狙い通りの引き分けであったことを告白。指揮官の指示を受けた選手たちも攻撃の手を緩め、DFラインで時間稼ぎのパス交換が増えた。

 2位突破なら準々決勝の会場は南アフリカ戦と同じカーディフで移動の負担がない。そして米国、フランスという強豪との対戦を回避できる。“金メダル”という目標に向けてなりふり構わぬ戦略を取った指揮官は「戦略としてやらせた僕の責任。五輪では挑戦者。何とか勝ってベスト4のステージに上がることに尽きる」ときっぱり。「選手には“申し訳ない”と言った。テレビで見ている少年少女にも申し訳ない」と話した。

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