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ピッチ荒れ荒れも…永井、走って“V弾”再現だ!

[ 2012年8月1日 06:00 ]

試合会場のピッチ横で報道陣の質問に答える永井

ロンドン五輪 サッカー男子1次リーグD組 日本―ホンジュラス

(8月1日 コベントリー)
 サッカー男子1次リーグD組の日本は1日にホンジュラスと対戦する。29日のモロッコ戦で決勝点を挙げ、海外のクラブから熱視線を浴びるFW永井謙佑(23=名古屋)は、1次リーグ1位突破への決意を示した。ホンジュラス戦の試合会場はピッチが荒れており、永井の快足頼みの展開が予想される。

 関塚ジャパンは30日の練習後にニューカッスルからコベントリーに移動。ホンジュラス戦の会場を視察した。移動は約4時間かかったが、永井は元気な様子でスタッフをからかうなどリラックスしていた。スタジアムについては「結構広いっすねー」と笑顔で語った。

 だが肝心のピッチは万全とは言い難い状態だった。タッチライン外やゴール前は芝がはがれ養成中。主将の吉田も「(ピッチは)ベストではない。芝も長かった。乾燥するとボールが伸びにくくてパスが通しにくくなる。水のまき方などをリクエストしたい」と話した。五輪開幕から既に7試合が行われ、31日も女子の1試合を行うため、さらに悪化するのは必至。荒れたピッチ、長い芝で自慢のパスワークが機能しない可能性もある。

 そこで突破口として期待されるのが永井の速さだ。パスがつながらない場面はDFの裏へ走り込む永井を狙って蹴り込む。モロッコ戦の決勝弾の再現を狙うわけだ。ホンジュラスは身体能力の高い相手だが、永井は「(スピードは)大丈夫かなと。これまで通用しているので」と自信を示す。

 五輪2試合の活躍で海外のクラブからの注目度も増す一方だ。関係者によると、ホンジュラス戦にもプレミアリーグをはじめ、ドイツやオランダなど多くのクラブが視察に訪れる予定。「(視察は)あまり意識はしていないけど、継続して力を発揮したい」と自身もアピールに意欲を見せる。

 もう1つの夢も実現に近づいている。「(陸上短距離のウサイン・)ボルトには選手村に行かないと会えないんで」。1次リーグを1位で突破し、準々決勝を勝ち上がれば準決勝の会場はロンドン。そうなれば選手村に入村するため、世界最速の男と対面のチャンス到来。2位突破なら決勝までロンドン入りがお預けとなるだけに何が何でも1位突破を目指す。「次も大事な試合。1位通過できるように頑張りたい」と永井は力を込めた。

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2012年8月1日のニュース