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勝利目前に…関塚監督、表情険しく「残念」

[ 2012年7月11日 21:52 ]

試合後の壮行セレモニーであいさつする関塚監督

キリンチャレンジカップ 日本五輪代表1―1ニュージーランド五輪代表

(7月11日 国立)
 勝利を目前にして、勝ち切れなかった一戦だった。ロンドン五輪前国内最後の試合となった壮行試合ニュージランド五輪代表戦(国立)は、後半10分に投入したFW杉本が後半26分に先制したが、試合終了間際ロスタイムに失点し引き分けで終えた。関塚隆監督は「1―0で終わりたかった。残念だった」と険しい表情で言葉少なめ。「サポーターが入った中で、出来るだけ多くの選手を試したかった」という試合だったが、27日(日本時間28日)の開会式前日の1次リーグ初戦までに課題が浮き彫りになった。

 今大会のメンバー選考で最大のサプライズとされた19歳・杉本が結果を出したことや、OA枠の徳永が積極的に攻撃参加したことは好材料だが、前半から決定機でことごとく決め切れず。ワントップで先発起用されゴール前に何度も顔を出したFW大津、効果的なパスを供給したMF清武など見どころはあったものの、選手はみな天を仰ぎ悔しがった。

 試合前の指揮官は「修正すべき点は崩されないこと。崩されたとしてもそのあとの対応を確認したい」とリスク管理を徹底したものの、唯一の失点は守備の一瞬のほころびが呼んだものだった。「(合宿を行って)まだ3日ですから」とまだまだチーム力を上げる時間が不十分だと語った。五輪初戦は26日(同日、午後10時45分開始)のスペイン戦。本番まで残された試合はノッティンガム(イギリス)での国際親善試合が2試合。約2週間でどこまでチームを仕上げることができるか、関塚ジャパンの真価が問われる。

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