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永里改め大儀見1号だ!オーストラリア戦に気合

[ 2012年7月11日 06:00 ]

<なでしこJAPAN練習>明海大との試合形式の練習で大儀見が軽快な動きを見せる

キリンチャレンジカップ 日本―オーストラリア

(7月10日 国立)
 なでしこジャパンは11日、ロンドン五輪壮行試合でオーストラリアと対戦する。千葉県内で行われている国内合宿2日目は明海大の男子大学生を相手に実戦形式の練習を実施。FW大儀見(おおぎみ)優季(24=ポツダム)は主力組に入ってプレー、居残りでシュート練習も敢行した。昨年7月に結婚後も旧姓・永里のままプレーしてきたが、五輪代表入りを期に結婚後の本名・大儀見に変更。改名後初戦で、自身3度目となる国際Aマッチ4試合連続得点を狙う。
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 オーストラリア戦は、永里ではなく大儀見として迎える初の国際Aマッチ。「永里で積み重ねてきたものをリセットして、新たな名前で積み重ねていく。そのスタートです」。新しい名前での初陣に懸ける意気込みは並々ならぬものがある。

 「過去の自分にこだわりたくはない。違う名前になった自分に対するチャレンジですね」。昨年7月にメンタルトレーニングコンサルタントの大儀見浩介さん(33)と結婚し、今年6月9日に横浜市内で挙式した。結婚後も登録名は旧姓の永里のままだったが「そろそろ変えるタイミング」と、大儀見の登録名で五輪に臨むことを決めた。2大会連続出場だが、08年北京五輪では1得点。昨夏のW杯でも1得点。過去の国際大会では実力を出し切れていないだけに、新しい名前で完全燃焼する決意だ。

 変化は名前だけじゃない。ドイツのシーズン終了後はプレーの幅を広げるために新たなトレーニングに着手。夫・浩介さんの知人のトレーナーの指導を受けてランニングフォームの修正に取り組んでいる。「(足で)地面をプッシュする感じで体の軸を意識している」。陸上選手の走法を身につけて安定感とスピードを手に入れた。

 さらに、バランス感覚を養うために「普段は意識しない細かい筋肉を鍛えている」。専門のトレーナーからアドバイスを受けて肉体改造を続けている。

 トレーニングの効果もあって、国際Aマッチ3試合連続得点中だ。オーストラリア戦でもゴールを決めれば、自身3度目の4戦連続得点となり、なでしこジャパンの最多記録に並ぶ。「ゴールを決めるために全てのことをやっている。結果も内容も伴ったプレーを見せなければ」。

 国立競技場には、浩介さんも応援に駆けつける予定だ。「どの試合も五輪につながっている。持てる力を出し切りたい」。相手は過去9戦で、5得点している相性抜群のオーストラリア。最愛の夫の目の前で、大儀見第1号ゴールを奪ってみせる。

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2012年7月11日のニュース